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生徒に一生涯の幸せを与える学級経営

 2月24日に「生徒に一生涯の幸せを与える学級経営」(東洋館)が発売されます。

 本書の内容はタイトルにあるように、年単位の学級経営だけではなく、子どもの一生涯に繋げる日々の学級経営をどうしたらいいかを書いています。それを、ゼミ生や上越に来たお客さんの前ではよく話すが、本には殆ど書いていない事例をとおして説明しています。世にある学級経営本とは全く異質な本に仕上がりました。

 本書の特徴の一つは、私が「セオリー」と呼んでいるものを、組織的に説明した最初の本だと思います。

 この例を出すとかえって分かりづらくなりますが、大学には行ってビックリしたことがあります。高校物理で覚えた多種多様の公式は、F=mαを3次元に拡張し、微分・積分をすれば導かれることです。そのとき、なんで個々の公式を覚えさせられたのだろう、と思いました。でも、いちいちF=mαのレベルまで遡って問題を解くのは大変です。だから、特定の問題には特定の公式で解くことを学ぶのです。

 『学び合い』は学校観と子ども観に尽きています。全ては、そこにたどり着きます。しかし、色々な問題が起こったとき、学校観と子ども観に遡って考えるのは大変です。そこで役に立つのがセオリーです。物理学での「公式」に近いものがあります。このセオリーがあるので、ゼミ生やお客様からの様々な質問に瞬時で応えることが出来ます。

 このセオリーに関して、断片的には本に書いたことはありますが、組織的には書いたことがないですし、全く本に書いていないセオリーもあります。本書ではそれを整理して説明しています。

 最後に、私自身も気づかなかった特徴が有るようです。本書の原稿をゼミ生に読ませました。読書家で私の本をよく読んでいる学生がブログで以下のように書いていました。

 

 今日は西川先生が新しく書いている本の原稿の添削をしていました。読み終わって感じたことは、やはり西川先生は自分が得だと考える範囲がとても明確になっているということです。

 西川研究室では「日本を変える」ということを目標として掲げていますが、それがなぜ西川先生にとって得なのか、なぜそれが出来るといえるのかということが原稿にびっしり書かれていました。

 ここまで、自分の得と感じることについて明確に書ける人ってなかなかいないと思います。

自分の願いは何なの?

 今日、ゼミ生と話していて「得だと感じる範囲を広げるにはどうしたらいいのか?」という話題になりました。

 それをするためには、やはり西川先生のように自分の願いや苦しみを明確に言語化できるようにならないと、得だと感じる範囲を広げようはないのではないかと思います。

 例えば、他人から見て損な動きをしている人は、自分のことを客観的に見るのが得意ではないのかもしれません。もし、自分の願いや苦しみを客観視できているのであれば、それに対して得な行動をすれば良いのですから、損な動きは自然と減っていくはずです(多分ですが)。

 その辺の考え方がぼんやりとしていると、得だと感じる範囲も狭くなってしまいます。

 そして、自分の願いや苦しみを言語化するためには、多様な人と繋がって、話し合う必要があると思います。

 発売当初は品薄になると思います。アマゾン(https://amzn.to/3ennETC)や書店でご予約下さい。