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リアル

 私とゼミ生とのやりとりは異質です。言葉を文字化すれば、パワハラの嵐でしょう。でも、ゼミ生の発言も、パワハラ・セクハラの嵐です。ようは、親戚のおっちゃんと、やんちゃな兄ちゃん・姉ちゃんの会話なのです。その感覚を知りたければ、リアルな会話をお聞き下さい(https://www.youtube.com/user/TheNishikawalab )。

 私を本で知っている人、講演会で知っている人にとってリアルな私は分からない。

 講演会や、200人相手の講義の場合は、テクニック満載の涙あり、笑いありのエンターテイメントをやります。しかし、そんなの毎日やられたら嫌になる。ですので、ゼミ生にはその面は出しません。じゃ、何を出すか。地です。つまり、普通のオッサンです。

 毎週、ゼミ生の質問に答えます。その質問に答えているときの、多のゼミ生の表情をみます。そして、学び取っている表情をみると、快感です。もちろん全員ではない。当たり前です。それを分かっているから、楽しいのです。

 そして、ゼミ生の質問たいしてかなりの割合で言っていることはなんです。

ゼミ生:・・・に対して先生はどう思いますか?

私:これから語るけど、自分の愚かさに恥じなさい。この1年で、そんなことした?

ゼミ生:首を振る。

私:私がそうしたら、嫌でしょ。そうしたらいい?

ゼミ生:首を振る。

私:何故?

ゼミ生:・・・・

私:(爆笑)

 こんな会話をオフラインゼミ、オンラインゼミのゼミ生と会話している中で、毎回しています。

 多くの教育言説は、何かのテクニックでなんとかしようとしています。しかし、我がゼミは考え方、スタンスなのです。それを体現するのが教員の役目と思っています。