ほぼ毎年、それぞれの代のゼミ生から、「何故、西川先生は何をやってもニコニコして、怒らないのですか?」と聞かれます。私は「人が感情的に怒るときは、必ず、自分の利害に反することがあるから。貴方のためとか言って感情的になっていたら、それは自分のために怒っていると考えて良いと思うよ。私はゼミ生との間に一定の距離感を保ち、私の利害に反することが生じる可能性がある場合は、ちゃんと予防策を用意している。だからいつもニコニコしていられるんだよ」と言います。
見放すのではなく、距離感を保つだと思います。一人一人の子どもと寄り添うべきだと思う人にとっては冷たく感じられると思います。しかし、教師の仕事は子どもと寄り添うことではなく、寄り添い合う子ども集団の維持・向上だと考える『学び合い』においては、当然のスタンスです。だから、ゼミ生に対して「距離感を保ち、予防策を用意する」ことを言えるのです。
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