私は1冊の本をたいていは3日で書き終わります。長くても1週間です。そうでないと一つの本の主張・テースト観が一貫できないのです。この期間は取りつかれたようになります。マシーンになります。へとへとになりますが。楽しい。
そのあとは推敲期間です。
毎日、その本のことを考え、原稿を読んでいただいた方の思いを考え、少しづつ手を入れます。その結果として、最初とは違った姿ができる。それがうれしい。
木造の仏をつくっている仏師の気持ちです。何を描きたいかはわかる。でも、ノミをふるうごとに己の願いが何たるかを自分がわかる。本日も、そんな日でした。