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ミッション

ドイチェという人の「競争と協同の定義」が参考になります。彼によれば、両者の決定的な違いは、競争の場合は、一部のメンバーにしか達成出来ない目標を与えていることを指します。例えば、相対評価の通知票で「5」を取ろうという目標がそれにあたります。この場合、誰かが目標を達成するということは、誰かが目標を達成出来ないということと同値です。一方、協同とは、全員が達成出来る目標を与えていることを指します。例えば、絶対評価の通知票で「5」を取ろうという目標がそれにあたります。この場合、全員が目標を達成することが出来ます。

 メンバーに与えるミッションが競争と協同では、メンバーの姿に現れます。

 我がゼミのミッションは「自分の心に響き、多くの人の心に響く教育研究を通して、自らを高め、一人も見捨てない教育・社会を実現する」です。それを私は繰り返し語っていません。でも、リードする学生は読んでいるでしょう。私は言うのは「日本を変えよう」。「バカなことしよう」です。ニコニコしながら。

 ゼミ生は色々と考えます。最近は本の企画を出しています。ゼミ生から本の企画を出されると、大抵は「つまらない」と言います。それを受けてゼミ生達が考えて、もう一度企画案をつくります。それを私が読みます。どうしたらいいかは、基本は言いません。私は、それでいいのと言います。でも、それをやりとりを繰り返すと、やがて素晴らしいものが出来ます。

 ということで、今、2冊の本が進行中です。

 私は普通の教師が馬鹿げたミッションを与え、そのミッション応えることが得だと思う集団を創っています。