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寛大

 昨日、ゼミ生が正装して院生控室にいました。聞くと、教育実習関係の講義があるためだそうです。ゼミ生曰く、「暑いから半袖にしようかと思ったのですが、長そでにしました」とのこと。そのレベルで悩むことを新鮮に思いました。

 私の教育実習中、ホロ付きのジープでホロを外し、ゴーグルをつけて実習校に行きました。絹製の三つ揃いのスーツをほぼ毎日、日替わりで着ていきました。ひげを生やしていたのですが、さすがにそれはアウトだと思い髭は剃りました。しかし、それ以外はまんまです。両の手にはいぶし銀の指輪を7つつけていました。パイプ、葉巻を吸っていました。(当時、筑波大学で指輪をつけていた男子学生は私一人なので、今だったら、耳輪、いや、乳首やへそに輪をつけているレベルでしょう)

 実習校の先生は何も言わなかったのですが、最後の打ち上げの時、「西川君は授業はうまいが、指輪はやめたほうがいいよ」と言われました。私は「何言っているんだろう?」とぽかんとしたのを覚えています。

 という学生だったので、学生の馬鹿に対する寛容度は高いのだと思います。かつての私よりは、ましだ。ゲーテの言葉です。「寛大になるには、年を取りさえすればよい。どんなあやまちを見ても、自分の犯しかねなかったものばかりだ。

 正装のゼミ生を見て、ふと、思い出しました。