朝のNHKのニュースを見ていると、子どもの課題提出を管理するシステムが、周りの子どもの「いいね」等を分析し、いじめを教師がいち早く把握できるシステムを紹介していました。
それを見ながら、ため息をして、「ありがちだな」と思いました。
教師は一人一人の子どもに寄り添い、教育・指導をすべきだと圧倒的大多数の教師は思っています。でも、そんなの無理です。愛し合って結婚した家内を30年たっても理解し切れていません。そのため、地雷を踏むことがあります。それを考えてみれば、赤の他人の数十年年の離れた30人の子どもを理解するなんて、5分間空中浮遊するぐらいに無理なことです。『学び合い』のセオリーの一つに「教師は、その子、その事を解決出来ない。その子、その事を解決出来るこども集団を維持・発展するのが仕事だ」というものがあります。
そのシステムでいじめを把握できたとして、何します?「いじめはいけないよ」と語りますか?噴飯物です。そんなので解決出来るならば、とっくのとうに解決出来ます。結局、何も解決出来ず、教師がオロオロするだけのことです。
十歩下がって、そのシステムを子どもが閲覧する方がマシです。ま、そんなこと工業社会人は想像も出来ないでしょうね。でも、そんなシステムがなくても子どもは知っているから、これも無駄でしょうね。
工業化社会のコードに支配されている限り、出口はないな。
追伸 西川研究室は完全に『学び合い』で管理されています。それも一段高次な『学び合い』(https://amzn.to/3yFr9zJ)です。だから、ゼミ内のもめ事が私の耳に達することは殆どありません。まあ、5年に1度ぐらいでしょうね。本学でも最も人数の多い研究室で、それぞれはキャラが立っています。何かがあるのは当たり前です。でも、自己解決しています。