私の指導教官は小林学先生です。その先生は文部省の教科調査官でした。小林先生からは文部官僚のすごさを教えてもらいました。
学習指導要領に「しなさい」と書けば、しなければなりません。学習指導要領で、あう理科実験を明示する案ができそうになるとき、文部官僚は全国の学校にその実験ができるだけの実験器具があるかを確認するそうです。そして足りない分に関しては、大蔵省に交渉して確保する予算を確認したそうです。そのうえで学習指導要領にその文面が書かれたそうです。
ビックリしました。学習指導要領の一文、一文の裏には文部官僚の仕事があるのだと思いました。
だから、文部科学省の官僚に対して、素朴な尊敬がありました。
が、最近の文部官僚は分かりません。
声高にいろいろしていますが、自らの責任が生じないようにしています。つまり、施行令、施行規則を変更することをしません。通達レベルです。つまり、全部、独り言なのです。そんなことで、誇りある生き方出来るのだろうか?