私も退職まで2年半です。ということで、2年間教えられるのは本年度受験生（来年度入学生）が最後です。そのために、昨年度、今年度はどうしても西川ゼミに所属したい現職者が大学院に受験しています。
それ以降は、どうするか。昨年度よりオンラインゼミ（（https://bit.ly/3lMsgHn））を始めました。諸般の事情で大学院に進学できない人が所属しています。
その様子を見ていると、オフラインゼミ（つまり大学院）と全く同じです。当初は『学び合い』のことを質問し、教えていますが、やがて収束します。『学び合い』は極めて完成度の高い実践論ですので、本に書いたとおりにやれば、本に書いたとおりの結果を得ることが出来ます。だから、当初は『学び合い』に関することの質問が多いですが、やがて、生き方の質問にシフトします。実は、『学び合い』は生き方ですので、応えられます。
生き方に関しても様々です。
大学院で西川ゼミに所属した人がオンラインゼミ所属しています。2年間学んだのに、何を学んでいるのか？
生き方なんです。『学び合い』を知ってしまうと、今の教育、今の仕事が生きづらさを感じてしまいます。簡単に言えば、「ばかばかしい」のです。でも、それを前面に出せば、軋轢を生じます。私は集団の構造をかたり、どちらもわるくなく、折り合いをつけることを伝えます。
逆に、周りにあわせているうちに志が低くなり、みんなと一緒に沈む部分があります。その場合は、守るべきところは何かを語ります。
最近多いのは投資に関しての質問です。
私は投資の専門家ではありません。でも、投資の専門家が勝てるかと言えば、ほぼ負けます。多くの人が間違えているのは、投資とは相場が低くなったとき買い、高くなったとき売るということと思っています。そのためには各種指標や高度な投資知識が必要です。が、我々は無理です。仮に、それが可能だとしても勝率は高くない。だって、そのような知識・能力の高い方がせめぎ合って相場を形成しているのです。
じゃ、投資で何が必要か？
ようは、「相場は読まない、読めない、読みたくない」です。
このあたりは、「ウオール街のランダムウオーカー」、「敗者のゲーム」をちゃんと読むべきですね。まともなYouTuberの言っていることの約8割は、上記の本に尽きていると重います。
とあいえ、怖いですよね。相場が乱高下する中で、煽ることでフォロワーを増やしている人が「○○はオワコン」と流すと、不安でしょうがなくなります。ゼミ生からも相談を受けます。私は「相場は読まない、読めない、読みたくない」を淡々と説明します。もしこれで狼狽売りを回避したら、かなりのお得です。
退職したら、オンラインゼミの本格的に方向付けしますが、既に私の知らないところで文化が生まれているようです。リアルに関わる大学院に入れば、信じられない世界が広がっています。が、それをオンラインで実現することは可能だと思います。ただし、文化なので、時間がかかります。メンバーが、それが得だということを実感し積み上げる時間です。楽しみです。
初年度年間10万円、2年目以降は7万円です。フィットネスクラブよりはるかに低いと思います。この料金がお安いと思う方と、楽しく退職後を過ごしたいと思っています。コロナが収束したら泊まりがけのオフ会で呑みたいと思っています。
