研究者として学会に評価されるレベルにいるときは心地よかった。苦労は多かったけど、論文がどんどん掲載され、学会の賞に選ばれる。でも、自分の志に従った結果、学会の方向性と一致しない。表現方法を考えて業績を上げ続けた。でも、それも辛くなった。一生涯、論文の書かなくても学会トップにいるだけの業績を40歳代で上げた。
その結果、自分の思うとおりの研究をして、多様な方向で業績を上げた。でも、一段階先になると、業績は上げられない。学会の基本レベルを超えているから。ま、それでもいいけど、表現方法は学術論文以外にもあるから。
この我が儘の最終段階は、退職まで2年の私に現れました。それは授業が辛いのです。私の講義の内容のうち、一般受けする内容は問題ないのですが、私の本心を語るようになると、拒絶する学生がいるのです。これが辛い。こんなことが辛いは教師として駄目ですね。ま、万人受けする内容を話せば良いのですが、我が儘で私が今大事だと言うことを語りたくなる。
ということで、来年は講義の数を減らします。再来年はもっと減らします。そもそも、私の講義を必要としている人はごく僅かですから。ということで、私の思っていることを語って不快になる学生さんの数は減ります。
追伸 読み取れる能力があり、それが分かる状況を設定していること。