お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

出来ること

 仮定の話です。

 あるカップルがいました。年間に何十回、何百回も二人並んでラブホテルに入りました。そのような関係を数年間続けた後で、一方が強姦だと訴え、慰謝料を求めたとしたら、どう思いますか?

 客観的に見れば合意の上のことだろ。慰謝料なんて請求するなんて無理だよ。でしょ?

 訴えた側を支持する人たちが、そもそも結婚前のカップルが性行為に及ぶことを許しているのがいけない、それを禁止するべきだ、そのような法が必要だと訴えたらどう思いますか?

 そんなことしたら、多くのカップルが困りますよね。

 でも、それと同じことが起こっているのです。

 給特法によって長時間の残業に対して残業代が未払いであることを訴えて、残業代を求める裁判が行われています。100%敗訴になります。何度やっても。

 だって、超勤4項目をちゃんと読めば、残業は本人の勝手にやっているのです。学校長の職務命令に基づかない残業は、本人の勝手にやっている残業です。それは、極論すれば、勤務時間後に同僚とダラダラと世間話をしていることと同じなのです。少なくとも、法律上は。そんなのに残業代が発生するべきわけがない。だから100%敗訴なのです。

 それに対して、給特法を廃止せよという主張があります。これは現実味がありません。現在の勤務状況のままで給特法を廃止したら、2、3兆円のお金が必要になります。今の日本に、そんなお金はありません。考えにくいですが、仮に給特法が廃止されたら、管理職は勤務時間になったら、学校の電源を切って、ロックをかけることになるでしょう。そうしたら、困る先生は少なくありませんよね。

 だったらどうしたらいいか?

 勤務時間になったら帰宅すればいいのです。

 そんなの無理、という声が聞こえます。

 教師の仕事はエンドレスです。だから、勤務時間内に出来る仕事が適正な仕事量なのです。つまり、必要な仕事を積み上げた結果に勤務時間があるのではなく、勤務時間内の中で出来る仕事を精選するマインドセットが必要なのです。

 でも、断れない、と思っている人は多いでしょう。

 ご安心あれば、100%あなたは成功します。そして、職員室での関係も崩しません。

 教師は法を理解すべきなのです。

 「部活動顧問の断り方」(https://amzn.to/3VFe9TA)が12月27日に発売されます。冬休みに読み終わり、新年度に間に合わせましょう。

 なお、部活動のない小学校の先生方も、残業が大変だというかたはお読み下さい。根っこは同じです。読めば、解決策が分かります。

追伸 文部科学省や都道府県教育委員会に職場環境改善を求めるのは、百年河清を待つようなものです。今、スポーツ庁が部活を地域に移行しようとしていますが、あれの対象は土日です。平日帰宅が8時、9時になっていることを解決しようとしていません。第一、地域移行に関して、スポーツ庁は都道府県教育委員会に丸投げ、都道府県教育委員会は校長に丸投げするはずです。おたくの校長、それが出来そうですか?統廃合が進んだ地域の小学校の先生方に聞きます。スクルーパスの輸送力の限界で、帰るのが大幅に遅れていませんか?それを改善することを教育委員会、校長はしていますか?

 解決策は簡単です。勤務時間で帰ればいいのです。行政は、どうしようもなくなれば動きます。何とかなる内は何もしません。