20年以上前のゼミ生との会話です。
私が壺や水晶玉を売り出したり、『学び合い』1級、特級のようなものを出した方が分かりやすいよな、と思います。が、それをしたら『学び合い』が大事にしている実証的データに基づく理論を捨てることになる。だからしません。
人は、「これこれだから儲かる」という話は分かりやすい。でも、「人に誠実であれば、最後は得」は分かりづらい。なぜなら、誠実であることは今でも出来ることだからです。でも、誠実であることは意思の力が必要です。だから、それを続けるのは難しい。だから、新規な言葉に頼るのです。
『学び合い』の授業実践も、生き方も、部活との向き合い方も、投資も、実はもの凄く当たり前のことに至ります。ようは、当たり前のこと「例えば人には誠実であること」のようなことが最善の戦略なのです。が、素人は分かりません。だから、それを保障する実証的データーと理論が必要なのです。が、圧倒的大多数は理論や実証的データに興味はありません。ようはみんながどうしているかです。
私は、イノベーター・アーリーアダプターのためのことをしています。それが大多数の方には嫌がられる。まあ、そうでしょう。理屈では分かっています。
追伸 本当に簡単なことなのです。だから、ありとあらゆる質問に瞬時に応えられる。ただ、それを信じられるか、否かです。もちろん、宗教と違います。その言明の根拠となる実証的データを参照する手間を厭うか否かです。
