ゼミ生は可愛い。ある意味で、高校教師の教え子より可愛い。何故なら、彼らは私を選んでくれた。私のゼミを選んでくれた。小中高では担任を選べません。
今年度末になって、多くのゼミ生から「私らがいなくなって寂しいでしょ」と言われます。言下に、そんなことない。と言います。
あるゼミ生からは、最後のゼミで何を言うかを問われました。言下に「ない、大事なことはいつも言っているから。最後だからと言って語ることはない」と言いました。私のブレのない方針は納得していますが、でも、ありがたい一言が欲しいのでしょう。ば~か。ありがたい一言は、毎回言っていますよ。
ゼミ生から、「ゼミ生が好きなんでしょ?」と聞かれれば、「好きだよ、でも、家族に比べれば「へ」みたいなもんだ」と言います。
ま、集団が完成されれば、私の愛はどうでもよくなります。その状態の問いですから、憎まれ口が言えるのです。