最初に老後を理論的に考え始めたのは世阿弥の花伝書です。40歳の初期です。それを読んで、年を取っても大丈夫だと思いました。
40代以降も藻掻きました。その生き方はドラッカーに出会って言葉になりました。曰わく「自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。」です。化学メーカーとして長らくトップを生き残っているデュポンに対する言葉です。
私は理科教育学出身です。日本理科教育学会から学会賞をいただきました。でも、私を理科と結びつける人は多くはないでしょう。あるとき、「私は理科が専門です。西川研究室に所属できますでしょうか?」という他大学の学生さんから来たとき腰を抜かしました。
退職後の生活設計はバッチリやっています。
大学後の私は、私はどう陳腐化させるのだろう。たのしみです。