私は民主主義を信じています。つまり、みんなの合意は正しいと思っています。
しかし、『学び合い』はメジャーではありません。そのあたりをどう考えているのか?
私のところには、学校を変えたい校長、市町村を変えたい教育長、地区を変えたい教育事務所長が相談に来ます。その方に最初に言うのは『学び合い』を強いないで下さいです。『学び合い』は心と覚悟でする実践です。強いても成功しません。そして、その結果として失敗します。その理由を『学び合い』にされるのは本意ではありません。
多くの人は今を再生産します。でも、変わらなければ、集団は緩慢に死にます。だから、保守的な集団の中には、一定の割合で改革派はいます。その人達が結果を出し、社会人としてのルールを守り、結果を出し続ければ、徐々に変わります。
もし、その人の主張が正しければ、やがて広がります。
『学び合い』に関して、イライラしている方はいます。でもね、日本一小さい大学の一教師が始めたことが日本全国に広がっています。考えて下さい。全学校段階、全教科において一つの理論と実践論が広がった例で、『学び合い』を超える例を挙げることがありますか?
色々な方に言います。物事は、自分が望むようにはならないが、自分が恐れるようにもならない。多様な方法を柔軟にやり続けて下さい。