私とゼミ生とのやりとりはYouTubeで公開しています(https://www.youtube.com/@TheNishikawalab)。ゼミ生から様々な質問を受けますが、学校レベルの問題に対しては「健全な学習集団を創る」と言う頻度が高いです。理由は、ゼミ生が質問する問題の原因・対策は多種多様で、それらに対応する一律の対応策がないのです。だから、みんなで問題が起こらないようにすることが最善だからです。
本日、NHKで学校事故をどう防ぐかの特集がありました。流れているものは、極めてありがちです。つまり、「教員だけではなく専門家の協力を得るべきだ」。「国が学校管理者に対してしっかりと指導すべきだ」というものです。いかにも規格化、中央集権化をよしとしている工業化社会人の考えることです。
学校のベランダから転落し、死ぬ子どもが多いそうです。そのために、専門家に相談し、建物の構造を変えるのです。それが自治体を越えて一般化するために、国が基準を設けるべきだというのです。
でも、国がどんな基準を設けて、その基準による対策をしても、子どもはそれを越える行為をします。その理由は様々でしょう。イライラかもしれません、注目を得たいと思うかもしれません、単に危険でないと思う場合もあるでしょう。
では、どうすればいい?
多くの子どもは、危なくないか、危ないかは分かります。もし、健全な集団を形成できたら、「やめろよ」と言うでしょう。もし、健全な集団を形成されたら、言われた子どもは従うでしょう。
ベランダに座る行為が危険であることを、専門家に指摘されなければ分からない子どもがいますか?
あ~。工業化社会人の言説を否定する元気もないですが、単に、脱力します。分からない理由も分かりますから。