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辛い

 本日も講義です。私が40年以上かけて到達したのは多くの教師、教師の卵が大事だと思っていることを完全否定することです。例えば、「子どもに寄り添い、その問題を解決する。。です。講義では、「愛し合って結婚して30年以上たった家内ですら謎なのに、数十年離れた赤の他人の子どもを1年程度で理解するなんて無理。仮に100歩譲って、理解できたとして30人の子どもに寄り添えない。テレビ番組ならば1話で解決するけど、そんなことはない。それが30人なんて無理。」と言います。

 また、「教材研究による深い教材理解なんてナンセンス。子ども一人一人は違う。あなたが深めれば、さらに理解不能になる子どもが量産される。」と言います。

 その代わりに、教師ではなく、一人一人が寄り添い問題解決出来る子ども集団を創ることを目指します。教師が深い教材理解を目指すのではなく、相手が分かるように頭を使う子ども集団を創ることを目指します。一人一人の子どもの行動を理解し、予測し、手立てをすることを30人で成り立たせることは不可能です。しかし、凝縮力のある30人の子ども集団を理解し、予測し、手立てすることは遙かに容易い。

 このことをありとあらゆる先行研究と、西川研究室の学術データで論ずるのです。論理的な反論は不可能です。仮に反論を言えば、「そう、で、あなたは出来るの?」と聞くでしょう。「出来る」と言ったら、その人に反論せず、その場の学生さんに「出来る人手を上げて」と言います。だれも手を上げないでしょう。そして「あなたは出来るかもしれないけど、多くの人は出来ない。私は多くの人に対して意味あることを語ります」とにこりと笑います。

 かりに「出来ない」と応えれば、「そう出来ないよね。だから、私が言っていることは無理より、まし、じゃない?その、まし、を積み上げれば、子ども達にとってプラスにならない」と言います。以上でチェックメイトです。

 過去、論理的な議論において『学び合い』に関して私に勝った人は一人もいません。簡単な理由です。教師に求められていることは多く、それを達成するとき、一人の教師がやるのと子ども集団とやるのと、どちらが「まし」であることは自明です。

 しかし、理解と納得は別物です。理屈で勝てない人が納得したくないとき、耳を塞ぎます。その時の表情は分かりやすい。

 私が納得させられるのは2割弱程度と見切っています。それがイノベーターの宿命です。

 本日の講義以外は、ザッツエンターテーメントの講義をします。しかし、本日は私の本丸です。だから真っ向勝負します。でも、不快そうな顔を見ているのが不快です。出席登録さえすれば、退出は自由なのに。

 不快なのに真っ向勝負しているのは、40年以上の教育研究の成果を、分かる人に伝えたいという強い願いに基づきます。