自由進度学習に関する新刊を11月出版に向け編集作業中です。
その本の結論を短く言うと、「自由進度学習は『学び合い』以外では不可能だ」ということです。
しかし、世の中の多くの人は『学び合い』以外でも自由進度学習は出来ると思っています。『学び合い』を中途半端に理解している人だと、『学び合い』では自由進度学習は難しいと思っている人もいるでしょう。
『学び合い』以外では不可能だという理由は山ほどありますが、短く紹介します。
自由進度学習の実践では、最初に子ども達一人一人の学習計画を立てさせます。私にとって噴飯物です。だって、教え子の顔を思い出して下さい。そんな学習計画を立てられる子どもはどれほどいますか?まあ、2割程度でしょう。だから、結局、教師が主導して計画を立てさせます。しかし、30人の子どもに対応できないので、結局、一律の計画に押し込めてしまうことになります。これって自由進度学習ですか?
『学び合い』では、計画を立てられる2割の子どもたちが8割の子どもたちをサポートします。これは一人の教師がサポートするよりも、圧倒的に個別対応できます。
それに、どれほどの計画が必要かが分かっていない。自由進度学習の実践では夏休みの計画表みたいな計画を立てさせます。噴飯物です。教師は必ず自由進度学習をしています。それも単元レベルではなく、年間を通してです。何だと思います?高校入試、大学入試、教員採用試験の入試勉強です。教師が夏休みの計画表みたいな計画を立てさせたとしたら、どう思います?私が噴飯物だと言った意味は理解していただけました?
『学び合い』以外で自由進度学習を実践できると考える人の共通点は、子どもたちの多様性を分かっていない。安易に「子ども」という言葉を使います。しかし、子どもという子どもは一人もいません。だから、『学び合い』以外の自由進度学習に対して私が思うのは、「そんなのあなた出来るの?出来るわけないじゃん」です。
久しぶりに毒を吐きました。ご不快になられたなら、お詫びします。そんなことはないと思われる方は本をお読み下さい、一分の隙もないと思います。