最近の話です。
東京都の現役教師であるオンラインゼミ生から「ホンダと日産の経営統合をどう思われますか?」と聞かれました。びっくりするでしょ。そんな質問を受けるのです。私は「東京都教育委員会と埼玉県教育委員会が合併したら何か変わる?」と聞きました。ゼミ生は首を振りました。そうです、市場占有者は改善はできても、改革はできません。
それ故に、文部科学省および都道府県教育委員会の施策は、全てスルーです。行政で期待できるとしたら経済産業省ですが、最近はだめですな。でも、唯一面白いなと思ったのは不登校特例校を学びの多様化校にしたことです。そもそも不登校特例校を成立させたことはすごいことだと思います。しかし、文部科学省にも次ではなく、次の次の次を考えられる官僚がいて「例外だから」ということで通したのでしょう。それを通した官僚は誰かは知りません。でも、その人は出世に影響がないことをわかって汗を流したのでしょう。
以前、国会議員相手に講演をしました。私の話なんてわかるわけないと思ったのですが、頼まれた人との関係で受けました。後援会で本当にわかってくれた人は1割もいなかったでしょう。印象的なのは、講演後に玉木さんが近寄ってきて質問しました。私は義務教育の学習指導要領に通信制の例外規定が必要だといい、その理由を説明をしました。真面目に聞いてもらいました。しかし、票にはならないですよね。国会議員はマジョリティに理解される行動をするのですから。
ま、いつかそうなります。