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約束を守れた

 私は指導教員としては金離れが良いと思います。私が出席するような会ではご芳志を出します。その額は莫大です。コロナ以前は毎月お客様が来られ、ゼミ生たちと一緒に飲み会をします。年間50万円以上出していました。まあ、多くの場合は年間30万円でしょう。幸いコロナ以降は10万円程度ですが。講演等の副収入があるから成り立ちます。

 なんでこうなったか。

 私の学部時代の指導教官は石坂昭三先生です。飲み会等の時は金をどんどん出してくれました。あまりの金額なのでゼミ生である私たちが、「心苦しいから私たちが出します」と申し出たのです。そうすると「私が学生の時代はそうしてもらった。だから君らが教師になったらそうしなさい。それが恩送りというものだよ」と言われました。そもそもお爺さまは富山県の県知事になるほどの素封家で、先生自身も東京の超高級住宅地にマンション物件をお持ちな方で、そこからの収入があります。「そうか~」と納得し、「はい」と言いました。言ってしまいました。

 その約束故に、それをしっかりと自分に課しました。

 そして昨日、それが完遂しました。

 既にお亡くなりになった石坂先生に「私は約束を守りました」と胸を張りたい。

追伸 私の教え子は私と違って「心苦しい」とは言いません。従って、恩送りの話はしませんでした。ま、一人一人が考えれば良い。