今、風呂に入りました。風呂には菖蒲が浮かべられていました。
家内と結婚以来30年以上、家内に対して小ずるいとか、せこい、と思ったことは一度もありません。むしろ、家内の姿を見て私の小ずるいところとか、せこいことを恥じることは多々あります。じゃあ、家内が道徳的に正しくあろうとする聖人かと言えば、そうではありません。普通の人です。
かつて道徳教育の専門家から教え手もらいました。「徳」と「得」は同じ語源だと。だから、日本人の生活の中で「徳」になることが「得」になるのです。それが日本人の習慣です。家内はそれを普通としている家庭で育ったのです。
風呂に菖蒲の葉を入れることで何が得かを説明できません。しかし、日本人の英知を信じます。それを信じている、家内を信じます。