中学校から高校の時代、宗教にはまり、色々な本を読みました。聖書はもちろん、外典、悪魔学も読みました。仏教に関しては現代語訳の文庫になっている仏典は全て読みました。道元の正法眼蔵、日蓮の立正安国論、親鸞の歎異抄、教行信証を読みました。
私の家が浄土真宗だったので親鸞には興味がありましたが、不思議だったのは仏教の四弘誓願の一つである衆生無辺誓願度です。つまり、全ての衆生を救済するという誓いです。浄土宗、浄土真宗の基本です。私が不思議に思っていたのは、悟りを開いた如来ではなく、その前段階の菩薩の誓願である点です。
如来になるためには菩薩を経由しなければならない。しかし、菩薩と如来は違います。