本日のメモに関して、2008年のメモを採録します。以下の通りです。
崖の上のポニョのことを昨日、反芻しました。考えれば、考えるほどムカムカします。最初に言いますが、見て楽しい映画です。子どもと見るにはおすすめな映画です。しかし、駄作だと思います。理由は全体に荒すぎるからです。
たとえば月があんなに近づいたら潮汐力で地上は火山活動でメチャクチャになっているはずです。また、どう考えても浅海性ではない魚が水深数メートルの海を泳いでいます。理系人間としては、それが許せない。ま、これは許せたとしても、許せないのは、第一に「場所」の問題です。かなり大きな造船所らしきものがあることから考えて小さな島とは考えられません。少なくとも珊瑚礁から発達した土地とは思えません。となれば、内陸に従って標高は高くなります。海岸ちかくの崖の上の家が水面にあるとしたならば、近くに大きな陸地があるはずです。ところが、それらしきものがなかった。それらしきものがあれば、避難するとしたら岩礁程度の山の上のホテルに避難するわけありません。避難するとしたらは、相対的に高く、広い場所のはずです。また、許せないのは、海中に水没する町が映されているところで、なんと、洗濯物が物干し台に揺らいでいるのです。これは許せない。水没する前日は大嵐でした。そんな日に洗濯物を干す馬鹿はいるわけありません。無茶苦茶です。
ゲド戦記に関するメモでも書きましたが、アニメというのは膨大な人が作り上げる総合作品です。それ故、良いアニメはディテールが整っています。だって、観客から見たら「ほんのちょっと」視界に入る場面であったとしても、その場面に数ヶ月費やしている人たちが一杯いるのです。アマチュアの私が気づくようなディテールの荒さが残っているということは、多くの人の作り上げた総合作品ではないということです。
そして、私が一番ムカムカしたのは宮崎駿という監督の無神経さです。あれだけの自然災害が起こったのです。海面が一晩で数十メートル上昇したのです。それが月の接近によるものだとすれば、その惨禍は1日で世界を覆います。おそらく地球上では数十億人の子ども含む多くの人たちが死んだはずです。それを無視してハッピーエンドにする無神経さはムカムカします。話の設定を多少変えれば良かったのに、その必要性を感じなかったようです。考えて下さい、あのポニョがかわいい女の子ではなく、四十男だったらどうでしょうか?その男が人類の半数以上の命と、過去の遺産を含める多くの宝を破壊したとしたら・・・。とても許せない行動です。それを引き起こした男が、好きな女性とキスしてハッピーエンドだとしたら・・・。クレージーです。
あ~・・、駿馬も老いては駄馬になる。他山の石です。