お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

出来るの?

 若いゼミ生から、現場で『学び合い』が出来るのか?という質問されることは多いです。以下、ワンパターンの私の回答です。

私:じゃ、今まで通りの授業をやって成り立てるの?

ゼミ生:無理です。

私:だよね。君の授業レベルならば、10分程度でクラスの半数近くが宇宙に旅たつ。授業最後まで集中しているのは3割もいないね。

ゼミ生:頷く。

私:私の一斉指導授業は観たよね。

ゼミ生:頷く。

私:あのレベルに達せられる。1時間半を引きつける技量は、45分や50分の100倍違うよ。

ゼミ生:頷く。

私:あのレベルに達せられる?

ゼミ生:無理です。

私:あのレベルに達せられるのは、私は暴走族相手に物理の授業をしたから。漫才師が最も成長できるのは、ストリップ小屋の前説。「引っ込め」の怒号の中で客を引きつける技術。不遜だけど、世の名人教師の話を聞いたけど、大部分の子どもは聞いたふりをしているだけのレベルだと思う。それを分からぬ教師が感心しているだけ。でもね、私は君たちに私と同じ地獄を味あわせたくはない。何故なら、私がそれを乗り越えられたのは、多くの先輩のおかげ。君たちの職場にその先輩がいるとは限られない。だから、潰れる危険性は多い。

私:でも、『学び合い』だったら出来るでしょ?

ゼミ生:無理です。

私:分かるよ。上手くやるしかない。「おはようございます」、「ありがとうございました」、「すみませんでした」、「お先に失礼します」、そしてちょっと余裕があれば「何か出来ませんか」を言えば良い。幸い、『学び合い』を徹底すれば時間的余裕が出来る。かつて、うちのゼミ生に電話をかけたとき、「いまいい?」と聞いたら「大丈夫です。今は授業中ですから」と言われたので大爆笑しました。基本的に、可愛がられれば、何もやっても許されます。その上で先輩からのアドバイスを論破するのではなく、しっかり聞いて無視すれば良い。

 

 でも、今の普通の教育の沼に沈む人も多い。否定しません。楽だから。子どもの苦しみに鈍感になり。子どもの未来の苦しみに鈍感になれば良いから。今の自分の不幸の方が辛いから。いいのです。その人は変わらなくても、時代が変われば状況が変わる。そうなれば、昔学んだものの意味を自覚するのでしょう。