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 ゼミ生からの比較的頻度の高い質問です。

 親の老後を面倒見るべきか?

 否です。

 義務としたらありません。子どもを授かってからわかりました。子どもが生まれてことに対して感謝すべきは親であり、何かすべき責務は親にあります。子どもには何の責務はありません。

 これって日本の伝統です。儒教が導入された江戸時代でさえ、財産を継ぐ子どもには老後を世話する責務は生じますが、そうでない子どもにはないのです。継がせるべき財産のない親は子育て等の労働によって対価を払うのです。

 これが問題になったのは高度成長期です。それ以前は長男が田地田畑を受け継ぎ、家業を受け継ぎ、親の老後を世話をしました。ところが、高度成長期以降、親の財産を受け継がない長男が生まれました。そもそも親の家業が魅力なくなったのです。それにも関わらず、親の面倒を見るのは子どもの責務だと思い込んでいる世代がいます。すいませんが、日本の伝統に反します。

 私の両親は早くに親を亡くした人なので、そのあたりがさばけています。今でも忘れません。幼稚園か小学校低学年の時期です。私の父が「お前は生まれたくて生まれたのではなく、お父さんたちが生まれてほしいと願ったから生まれた。だから、我々に対して責務はない」と言いました。意味は十分にわからなかったのですが、「え!?親孝行しなくていいの!!」とびっくりしたのははっきり覚えています。そして、母に関しても、土地運用をして最後まで私の援助を求めませんでした。

 私は息子から援助を得たいと思ったことは一度もありません。家内に関してもその必要のない金融資産を残すつもりです。

 ということで、韓国ドラマ等で親を世話するのは子どもの責務だという発言を聞くたびに、ものすごく不快感を持ちます。第一、自身の成り立ちを我が子であっても(家内以外)人に委ねるつもりはみじんもありません。