私は文部科学省のやっていることに対して、散々にいいます。でも、同時に、それでいいのだとも言います。つまり市場占有者は市場の大多数の人たちの要望に応えなければならないのです。
文部科学省の人、都道府県教育委員会の人、という人はいません。いろいろな人はいます。様々な人がいます。都道府県教育委員会の人の中には『学び合い』を実践した方もいます。私と共著で本を出した方もいます。面白い話を聞いたことがあります。ある出版関係者が文部科学省に「アクティブ・ラーニング」に関することを問い合わせたのです。文部科学省の担当者から「それは西川先生に聞いてください」と言われたと出版関係者から教えてもらいました。私は大爆笑しました。
文部科学省の人、都道府県教育委員会の中には私を蛇蝎のように嫌う人がいます。そして、大多数の人は興味がない人たちです。でも、蛇蝎のように嫌う人たちと同数の人が、「それもありかも」と思っているでしょう。なにしろ、私の発言は全てシンプルな原理原則に基づいていますし、実証的データに基づいていますから。
そのうち、今の手立てでどうしようもなくなったとき、そのような人たちの発言力が高まります。
例えば、今後、義務教育段階でも非一条校が拡大して、学校が小規模校化したとき、通学不可能な学校が生まれます。通学は憲法によって保護者の義務です。でも、そればできない保護者が増えます。そうなれば、通信制を検討する必要が出ますし、そうすれば学習指導要領の弾力的運用が必要になります。馬鹿馬鹿しいのは、今回の学習指導要領の改訂の議論に、それが全く検討されていないのです。でも、次の学習指導要領の10年後には持たない。それって、行政の賢い人たちはわかっているはずです。
お手並み拝見です。
退職者の日々の幸せな世界の合間の娯楽の一つです。後進の詰め将棋。