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哀れ

 この教師の記事を読んで、色々な技術的なアプローチを書こうと思いました。でも、結局は先輩教師につながっていないことが根本的な問題です。私は採用当初から先輩教師に可愛がられていました。だから、手の抜き方を教えてもらいました。行政・保護者・管理職の求めるツボが分かれば本当に楽なのに。かわいそう。逆に言えば、これを真面目にやっていて家庭の時間が潰されている多くの教師がかわいそう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0073e66629885475cecf4c9437ff13e8390b5042?fbclid=IwAR2L_SWEF5qytXuZceYqayoRiCgH8EsMPLYmVoeugxa9s0_4Dw6vdcjhqe0

笑える

 文部科学省は各教育委員会に対し、公立学校で働く教員の勤務実態の把握を徹底するよう求め、改善されない場合は自治体名の公表も検討するそうです(https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20210731-OYT1T50375/?fbclid=IwAR0mQENzbHD4XAzpsZT0YhDBSibzfWH-Eb7xPlOQKUyR-HSs8Yh1bKbfHwE)。ごめんなさい。笑えます。

 年単位の変形労働時間制という脱法を真顔で通す文部科学省に問題解決能力はありません。

 どうしたらいいか?

 教育委員会および公立学校を独立行政法人として公共団体の外に出すのです。そうしたら労働基準監督署の監督下になります。タイムカードのごまかしなどは教育委員会は通しますが、労働基準監督署は見逃しません。

 国立大学の附属学校が労働時間の大幅な改善が進んだのは、国立大学が独立行政法人になり労働基準監督署の査察が入ったからです。

追伸 最高学府を出た行政のプロは、これで解決できると思っているのだろうか?そんなバカではない。やったふりをしながら、とりあえず問題を先送りしているのだろう。

個別最適化

 『学び合い』は工業化社会の求める成果を上げることが出来ます。例えば成績の向上です。成果を上げられるのは当たり前です。90点の子を95点にするのは大変ですが、20点の子どもを60点にするのはたやすい。全ての子どもに影響を与えますが、一斉指導が何も出来ない領域でも成果を上げることが出来るのですから。

 『学び合い』は工業化社会の成果を上げることが出来ますが、工業化社会の腹を食い破る牙を持っています。

 工業化社会のコードの中で分かりやすいのは規格化と同時化です。それを食い破る。

 初心者の実践者であっても、子ども達に方法の個別最適化を実現し、方法の規格化と同時化を食い破ることを許します。誰に、いつ、何を聞く選択権を当てるのです。

 やがて、内容の個別最適化を実現します。今でも、出来る子どもは学校の勉強を放棄しています。塾・予備校以上のものを与えていませんから。ところが塾・予備校でも教えてくれない、分からない人を分からせるという超高度な能力、そして、社会で生きる能力を学べる機会を与えます。

 もし、教師がこれからの社会に関するビジョンを重層的に持てれば、子どもの中にある工業化社会の呪縛を取り払うことが出来ます。そうなれば、偏差値を上げるという呪縛から逃れさせ、自らの人生を個別最適化させることが出来るのです。

追伸 という次元で妄想して、行動している私にとって、GIGAがどう見えるか、お察し下さい。

障害児の本当

 「『学び合い』で「気になる子」のいるクラスがうまくいく!」(https://amzn.to/37dgkq4)に書きましたが、特別支援に関わるキーワードとして「6.5%」という言葉があります。これは文部科学省が平成24年に発表した「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」(文部科学省 2012)に基づいています。おそらく、この数値は多くの現場教師の実感と一致するものです。

6.5%というのは通常学級に在籍する「特別支援の必要とする子」です。その他に、現在、特別支援学級や特別支援学校で特別支援を受けている子どもは約1.5%です。つまり、合わせると約8%の子どもが「特別支援を必要な子」なのです。その子は大人になり、日本国民となります。つまり、日本人の約8%は特別支援が必要な子と、その子が成長して大人になった人で占めていることになります。日本の人口は約1億3千万人です。従って、約8%は一千万人です 。この人数は東北地方や中国地方の全人口より多いのです。

明らかに、その一千万人の殆どは、社会では普通に生活しています。

 ちょっと変だと思いませんか?実は、現在の学校教育に障害を持っているだけで、能力的には障害がない子が多いと思っています。

 「「勉強しなさい!」を言わない授業」(https://amzn.to/3lfePjr)書きましたし、その学術データは以下に書きました。

市川寛、久保田善彦、西川純(2007.6):小学校算数科における自由な相互作用と学力向上に関する研究、協同と教育、日本協同教育学会、3、10-20

 これらのデータでは専門家が境界児と認定した子どもが3人のクラスで『学び合い』を実践したところ、2名は算数で満点を連発するようになったのです。残りの1名も7割の点数をとれるようになったのです。本当の境界児だったらそのようなことは起こりません。ということは3名中3名、境界児ではなかったのです。

 このようなことは『学び合い』ではごく普通に起こります。何故でしょう?

 私は小学校3年まで知的障害児だと認定されていたのです。それを告げられた母親がショックを受け、徹底的に私を教えた結果、成績が上がってきたのです。私のような子どものストライクゾーンはもの凄く狭く、そこに入らないとスルーしてしまいます。結果、勉強が分からないのです。ところが、自分に合ったボールを投げてくれるようになれば、知的能力自体に問題は無いので分かるようになるのです。

 情緒障害も同様であり、身体障害も達成したい課題を個別最適化すれば同じです。

 学校教育は罪深いと思っています。同時に、私にとって自明なことを伝えられない自分も罪深い。

一人一台

 昨日、ある方とGIGAに関して話し合ったとき、「西川先生は一人一台は必要ない、ではなく、一人一台に積極的に反対なのですね」と言われて、ちょっとびっくりしました。たしかにSNSでの発信では、そう誤解されても仕方がない。

 私は積極的に一人一台に反対します。正確に言えば、一人一台を子どもに強いることに反対です。人数分の端末を用意することに関しては、無駄だと思いますが、容認します。繰り返しますが、一人一台を子どもに強いることに反対です。

 一人一台を成り立たせるために、その設定や充電に現場教員のエネルギーと時間が費やされるし、工業化社会的の同時化の縛りで使用すればネットがダウンします。

 でも、最大の問題は規範の問題です。子どもは教師の目はごまかせることを知っています。ネットという化け物を学校現場は恐れて、ネットを使わないという選択さえします。まったく馬鹿馬鹿しい。ネットにつなげない端末で次世代の社会に生き残れる人材を育成することが出来るでしょうか?

 二十年以上の研究の中で明らかになったこと、『学び合い』実践者だったら自明なことがあります。それは、互いに見える状態にすれば、全員の規範は正されることです。一つの端末を複数で使えば、バカな使い方をする危険性を減じます。クラスをリードする2割が意識すれば、その危険性は0に減じます。

 『学び合い』の実践者に問います。多くの人たちが、立ち歩き・相談を自由にすれば、遊ぶ子どもがいると心配します。それ故に『学び合い』に取り組むことを躊躇します。しかし、『学び合い』で関わることの中で、普段ならば遊ぶ子も遊ばなくなります。

 『学び合い』実践者じゃないかただったら、炎天下の中でグラウンドをランニングする野球部を思い起こして下さい。あれ、全員でやるから、全員ができますよね。一人一人でバラバラにやったら、全員が出来ると思いますか?

 私には自明なことなのですが、工業化社会のコードに縛られていると分からない。