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辛い

 私の最大の武器であり弱点は共感能力の異常な高さです。そのために、たった2年間の高校教師時代の教え子に対する罪悪感から『学び合い』が構築、発展しました。退職後はないですが、その前は一年に数回は子どもたちに「ごめんなさい」を連呼する夢を見続けていました。その時、子どもたちは私にニコニコして抱きついているのです。その気持ちが生産的でないことを理論的、実証的に分かるようになってから、そういう夢は減少しました。

 その後も、延々と、その種の夢を見続け、私は何をし続けるのかを考え続けました。

 大学に移動した後も教え子はいます。多かれ少なかれ業を抱えています。『学び合い』のセオリー通りにゼミを運営し、至らない部分は「自分の限界がある」と納得し送り出しました。たいていの場合は、私の『学び合い』集団の中ではハッピーでも、その外ではハッピーではない。だから、どうすべきかを口を酸っぱくなるほど繰り返しました。結局、5つの挨拶なのです。私に出来ることはやりました。

 退職後は、あらゆる関係を絶ちました。家内との毎日を楽しんでいます。

 でも、SNSは教え子と私との関係を推測し、私のタイムラインに流れます。

 そうなると、私の共感能力が発動します。授業での悩みはなんとかできるが、自分の人生の方向性に悩むレベルになると、それが文章に表れます。自分自身に「私には何かする資格もないし、そもそもそれをやったら自分の時間がけづられる」と自分を言い聞かせてスルーしています。因果な商売だと思います。

 少なくとも、私の高校時代に教えた子どもの業に比べれば圧倒的に有利です。しかし、一人一人の苦しみは絶対的なものです。私の願いは5つの言葉がけをして、かわいがられる先輩を得て、愚痴を言いましょう。です。

追伸 正直、SNSをやめた方がいいのではと思うのです。家内と子どもとの小宇宙で完結した方が、心穏やかになれる。その中で韓国ラブコメでキュンキュンしながら老衰で死ぬ未来が素敵に思うのです。ま、難しい部分は金で解決すればいい。

進歩

 最近の私の進歩です。それは私のところに来る【クリックしてポイントGET】という楽天からのメールをメール振り分け設定で自動的に削除し、私の目に触れないようにしたことです。実に快適です。退職後の私にとって一番大事なのは時間です。たかが1円のために左右されるのが馬鹿馬鹿しいことは十分分かっているのですが、資産形成時期の癖でなかなか設定できませんでした。

 退職後はメールの数が激減しました。上記の設定をするとすっきりするし、たいていの場合は一括選択、削除でどうでもいいメールを削除できます。そのおかげで、最近は電子メールのチェックはほとんどせずに、韓国ドラマ等のコンテンツに集中し続けます。

 でも、今でもやめられないことがあります。

 第一は、三井住友ナンバーレスを使い続けていることです。これは一部店舗では7%還元です。これは驚異的です。が、得たポイントを使うには一手間必要なんです。だから、楽天カードか楽天デビットカードで処理した方がいいことは分かっているのですが、7%の誘惑があります。

 ちなみに、dポイントは今後も使うでしょう。ヤマヤで焼酎を2万円弱まとめ買いしたときにポイントを得られるのはdポイントだけなんです。でも、そのポイントは次回の購入で使えます。ちなみに、支払いは楽天系のカードです。

 私の生活でリアルなお金を使うことは殆どありません。例外は医者ですね。それ以外はキャッシュレスです。あとは地元密着型の美味しい店ですが、使えるのはペイペイだけの店がありますが、さすがに現金払います。だからといってペイペイを使う気にはなりませんから。

 楽天証券を使っている私の場合、楽天市場は楽天カード、それ以外は楽天デビットカードにするのが正解なんだろうな。

追伸 以上が難しげに読めるかもしれませんが、基本的に一度設定すれば何も考えなくてもいい設定です。

準備

 お金の準備は、早ければ早いほうがいいです。まずは、馬鹿高い保険には入らず(入った人は解約し)県民共済のような掛け捨ての安い保険に入り、携帯は3大キャリヤから乗り換えます。このあたりは、本(https://amzn.to/4wOccXz)に書きました。

 投資を始めましょう。上記の今まで入っていた保険にかけたお金とプラスアルファーをNISA口座に貯めましょう。もしも、身近に楽天証券かSBI証券に口座を持っており、全米株ETFもしくは全世界株ETFで積み立てている人がいたら、その人から教えてもらいましょう。もしいないならば、先の本で紹介しているウエルスナビを利用します。その上で、勉強しましょう。

 勉強と言っても、教育界隈で言われている金融教育は不要です。あんなの知っても意味ありません。良質なYouTubeチャンネルを1年間、視聴し続ければだいたいわかります。おすすめはリベラルアーツ大学、井上ヨウスケ、鳥海翔の騙されない金融学あたりです。その上で、「敗者のゲーム」と「ウオール街のランダムウォーカー」を読みましょう。くれぐれも「今から暴落が来る」とか「今からこの株が爆上がりする」と一言でも言っている人がいたら、その人のチャンネルを2度とみないことをお勧めします。だって、そんなの世界中の誰もわかるわけ無い(まあ、トランプ大統領とその側近ぐらいは例外ですが、仮にその種の情報で株の売り買いをすればインサイダー取引で犯罪です)。第一の本当に知っているならインターネットで言う訳ありません。自分一人で売り買いした方が儲かるからです。

 一般人の投資は非常に簡単です。優良な分散投資先を買って売らない、それだけのことです。しかし、相場の乱高下の時、心が折れて売ってしまうから失敗します。上記の勉強は、ようは何があっても方針をぶらさないためのものです。心が折れそうになったら、上記の投資をし続けている人に相談しましょう。そうすれば、心穏やかになります。

 投資の勉強は一生続けます。ま、基本的に同じことですからそれほど変わりませんが、税金関係はコロコロ変わります。近年だと、75歳以降は投資の売却益および配当が社会保険料に影響することになりました。これによって、私の老後の戦略を微調整することにしました。

 定年の5年前から定年における手続きを学びましょう。これもYouTubeで「退職 手続き」を検索すれば山のように情報を得ることが出来ます。定年後も働き続けるか否か、定年後の社会保険は何にするか、失業保険の申請方法か等で一千万円近くの差が出ます。

 退職後は、遺産相続に関しての勉強をしましょう。

 夫婦ともにお金に強い家庭はそれほど多くはありません。この種の話に興味を持つ方ならば、おそらく伴侶はお金に疎いと思います。これは時間がかかるし、難しいです。というのは、投資に関しては極めて再現性の高い法則に支配されています。ところが相続は予測不可能な人の世の法律によって支配されています。退職関係も法律に左右されますが、所詮、退職時の法律のみ関係するのでモニターする期間は短い。しかし、遺産関係は長い老後の中でモニターし続ける必要があります。それも、適用条件が細かく多い。

 相続関係で50歳代以降の方への最低限のお勧めがあります。

親から不動産を相続する方には、自分がその不動産を利用する方の場合、小規模宅地特例に関しては調べておくことを勧めます。同居親族が相続する場合、土地価格が8割減額されて相続税が計算されるという制度です。ま、これがあるから東京に住んでいる人が相続できるのですね。ところが、適用条件が多いのです。例えば、私の妹は親と同居していますから、普通に考えれば上記の特例を受けることが出来ます。しかし、住居が二世帯住宅で、登記が親と別の場合は同居と判断されません。それ故、妹に速やかに手続きをとるように勧めました。同居していなくても上記の特例を受ける場合があります。ただし、適用条件が厳しいのです。

 住む予定がなく、買い手がない土地は負動産と言われ、固定資産税を吸い続けます。だから、処分方法を調べておくことを勧めます。既に相続した方は、登記簿を確認することを勧めます。私は今から30年以上前に東京の土地を相続しましたが、法務局で確認したところ私の住所が30年以上前の住所でした。私は埼玉在住なので、東京の法務局に郵送で手続きをしましたが、これはなんだかんだで2ヶ月もかかりました。

 次に銀行口座を整理することを勧めます。残された人に遺産の全体像を把握しやすくするためです。私もやってビックリしたのですが、解約手続きが完了するためには1月強時間がかかります。上記の手続きを80歳近くでやるのはきついですよ。出来るところは早めにやった方がいい。

 75歳頃には、私の資産の最終形態が定まるようにします(先に述べた社会保険料に関わって)。その上で、遺言書を作成します。こうすれば遺産分割協議書を作成する手間がなくなります。その中で、妻にはその取り崩し方、息子には投資の仕方を書いておこうと思います。それが単純になるように私のポートフォリオは極限までシンプルにしようと思っています。そして、私の死後1ヶ月間の怒濤の手続きの山の処理方法も今整理しています。これも制度改定があるごとに改定する必要があります。

 家内との買い物・小旅行・ランチ、韓国ドラマや例のコンテンツを中心とした胸キュンの合間合間に、上記をブラッシュアップしています。

 ちなみに、在籍年数の長いオンラインゼミ生の場合、上記のお金に関する質問の割合が高いですね。いいことです。投資に関しては単純ですが、さすがに相続を知っている人はほとんどいませんね。

普通の人の呑み方

 都会の人はすごい呑み方をしているな、と思います。都会にいる人のみならず、都会に住んでいる人の呑み方です。

 私は酔っ払うと、眠たくなるタイプの人です。だから、家呑みが大好きです。外で呑んでいるときは、酔いません。少なくとも大学勤務後の27歳以降に飲み会で酔っ払ったのは2回だけです。採用当初に一回、宮崎の学会での一回だけです。だから私の酔態を本当に知っている人は、拡大しても10人ぐらいでしょう。人と呑んでいるときは基本酔えません。それこそ1升呑んでも、機嫌のいいおじさんになります。

 地方に出張し歓迎の飲み会をされたときも、かなり呑んでも酔いません。お別れしたあと、コンビニでウイスキーを一本買って呑んで寝ます。でも、出張の時はホテルに近い場所に飲み会を設定していただけるので、酔態を抑える時間は最大20分ぐらいです。上越の飲み会は、私が酔える量は呑みません。そして15分ぐらいで帰ります。そして、家で晩酌します。

 高校での飲み会(高校1年の文化祭の打ち上げ)以来、ただ一回、だけ、講演の場所とホテルが離れているときがありました。不覚にも酔ってしまいました。ホテルに帰るまで山手線に乗りました。私にとっては、かなり、苦痛な時間です。ところが、車中には私より酔った人が多いのです。おそらく、山手線から乗り換えて1時間ぐらいの人もいるでしょう。そんな人が多いことにビックリしました。と、同時に、それが頻繁にあり、それを乗り越えており、楽しみにしている人もいることにビックリして、その人たちの顔を見ていました。

 私には出来ないことです。

 毎日、家内と息子と晩酌して、もうすぐ風呂に呼ばれて、寝ます。

 他の人とも晩酌したいのですが、機会がありません。水曜日のオンラインゼミは夜の9時半からです。もちろん私は晩酌後です。呑みながらでもいいですよ。と言っても、しらふです。ま、素面ですが、ほぼ飲み会のノリでいますが。

 つくづく思います。我が儘放題の私が生涯、ハッピーでいられたのは、よき上司に恵まれ、よき同僚(特に事務方)に恵まれ、よき後輩(その多くが私の教え子)に恵まれ、勤務時間は車(タクシーを含む)で15分の圏内で過ごせたことだな~っと思います。こんな恩寵は希です。そして、今は、家族とオンラインゼミ生との時間で満たされている。

 普通の人、特に、都会の人はすごいな~っと思います。

自己否定

 私が生物物理学の学部を卒業してから、40年以上の研究生活は、常に過去の自分への否定の連続でした。

 大学院に進学し、初めて教育学研究に触れました。当時の明治図書にあった、ヘルバルト、コメニウス、ペスタロッチ等の本を読みました。正直、気持ち悪くなった。論理が何もないのです。こうあるべきで、の連続で論が組み立てられている。理学部出身の私は、その根拠はどこ?と読むのですが、どこにもないのです。

 当時の大学院の専攻だった理科教育学も壊滅的です。外国の論文を翻訳している明治当初の学会が昭和の後半も続いているのです。実証的研究もありましたが、笑い話です。ある学会の論文を見たら、結果が0%、33.3%、66.7%、100%の4種類だけなのです。不思議に見たら、なんと調査対象は3人なのです。おそらく、理学部出身の人が、ここまで退化するのに呆れました。

 大学院に入ってからの私の志は理科教育学を科学にするというものです。徹底的にデータを集め、統計分析を厳密にしました。林の数量化理論さえも使いました。そんな論文はないので、私の書く論文は、多くの学会誌に掲載されました。同級生からは、いろいろな学会誌を読んでも、お前の論文が載っている、と言われました。

 順調に、いや、驚異的に私の業績が伸びました。しかし、だんだん、嫌になりました。理由は、実証的データだけだと、現状はどうだは言えますが、どうすべきかが言えないのです。それを乗り越えるモデルとして出会ったのは認知心理学です。

 山ほど論文を書きました。認知心理学は再現性が高く、事前に十数パーセントの正答率向上が見込めることを予想できました。そして、本当に結果はその結果通りなのです。研究者としては気持ちいい。私は数多くの学会から学会賞をいただきましたが、この時期の業績に対するのです。

 でも、不満でした。私を突き動かすものは、たった2年間、私が教えた定時制高校の子どもたちへの慚愧です。それに応えられない。私の研究によって十数パーセントの正答率が上がっても、私の過去の教え子は救えない。最後の、最後の子どもたちなのです。だから一人も見捨てず、に拘るのです。失礼ですが、一般の小中高の先生方は少数の子どもが潰れていることは知っています。しかし、大多数の子どものコトを考えて行動している。でも、私はそんな思考にはならないのです。その子たちがどうなるかを知っているからです。だから、『学び合い』実践者の中から「一人も見捨てず」はきつい言葉だと言われても、それはあなたの見捨てている子どもがいることを見ないようにしているから、と冷ややかに聞き流せます。

 『学び合い』は発展しました。クラスレベル、学年レベル、学校レベル、地区レベル、と。そして、中学校区レベルのコミュニティーの形成のレベルに達しました。

 でも、今の私は違います。投資等のことをすれば、誰とも関わらない(伴侶以外)幸せがあります。意味不明ですよね。でも、そのレベルに達して、授業をすれば、何らのテクニックも不必要になります。自身の姿を見せるだけでいいのです。
 私はゼミ生に対して、「一人も見捨てず」と言ったことは一度もありません。最後に残ったのは、生物学レベルの自分の幸せです。つまり、自己保全と種の保全です。それを実現するために生き方レベルの『学び合い』があり、その一番末端に授業レベルの『学び合い』があります。上の階層に上れば、下の階層のことがすっきりとわかるようになります。

 しかし、上のレベルに達したと感じている人の中には退化をしている方もおられます。つまり、『学び合い』のテクニックを取り入れた一斉指導になるのです。でも、それでは何らのテクニックも必要も無く、自分の姿を見せるだけでOKの段階には永遠に到達できません。あとから、あとからテクニックを重ねなければ授業が成立しない。そして、自分は幸せになれない。ということは子どもたちも幸せになれないのです。