■ [映画]世襲
世の中には親と子が同じ職業という場合は少なくありません。ちなみに、教師といのも、その一つです。ただし、親が教師だからといって、教員採用試験を免除されることはありません。ところが、世の中には血縁ということが、その職業に就くことに圧倒的に有利に働く場合があり、それを世襲といいます。政治家や伝統芸能などではそうです。世襲が成り立つには二つの条件が必要です。第一は、その職業が「有利な職業である」ことです。だって、愛する子どもに不利な職業をやらせたいという親はいません。もう一つあります。それは、「その職業は、本人の実力が無くても、そこそこできるレベルの職業である」ということです。囲碁、将棋などの本当のプロは、世襲はまず考えられません。一方、政治家にせよ、伝統芸能にせよ、周りがもり立てれば、それなりのことが出来ます。アニメも集団的な作品です。従って、世襲できそうな職業です。
昨日は、早めに鳥取に入れたので、ゲド戦記を見ることが出来ました。駄作です。ストーリーが雑です。原作を見ないと分からないと言うことでしたら、「風の谷のナウシカ」や「紅の豚」も同じです。脚本で、なんとでも出来るものです。そして、今まではそれをしていました。びっくりしたの画像です。せいぜい「未来少年コナン」レベルです。つまり、今から約三十年前のテレビアニメレベルです。じっくりと見ていないので確信はありませんが、映像に「遊び」がありません。ジブリの画像には、「こんなことまでしなくてもいいのに」と思うような、殆ど気づかれないようなディテールの書き込みがあります。それがありません。制作に関わったメンバーが面白がって作ったとは思えません。あまりにもくだらなかったので途中で出ようかと思いましたが、外は炎天下で、他に行く予定もなかったので最後まで見ました。最後まで駄作でした。監督は宮崎駿監督の息子さんです。どうやら、アニメの監督は世襲できない職業のようです。