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オンラインゼミ

 日本全国の方より、西川ゼミに入りたいという問い合わせが来ます。しかし、家庭の事情、経済的事情で断念する方もおられます。その方々に何か別の道は無いのかと考えていました。

 私は61歳です。退職後も日本の教育実践に関わる道も考え始める頃です。

 そこで、オンラインゼミをやろうと思いました。

 

https://jun.edusalon.net/

 

 HPを読めば分かると思いますか、単発の「お悩み相談」とゼミでは次元が異なります。単発の「お悩み相談」は『学び合い』をどうすればいいかを聞かれ、応えます。しかし、定期的に長期にわたって私に関わることによって、単発の「お悩み相談」とは異なることが学べます。

 第一に、安全に『学び合い』が実践できるようになります。私に「お悩み相談」する方の殆どの方は、『学び合い』を実践したが上手くいかないことの相談です。見ず知らずの大学教師に質問をするには勇気が必要です。結果として、にっちも、さっちも行かない状態になって「お悩み相談」する方が殆どです。特に、子どもと違って、同僚・上司との軋轢は修復が困難です。私は「なんで早めに相談しなかったの?そうすれば重篤な状態にならなかったのに。」と思います。定期的に私と対話する機会があれば、「ちょっと気になる」、「ちょっと心配」のレベルで私に相談できます。だから、地雷を踏みません。

 第二に、高次の『学び合い』を学べるようになります。そこそこの『学び合い』実践だったら早い方だったら3ヶ月、遅い方でも半年で出来るようになります。要は、自分勝手な加筆・修正をせずに、本に書いたとおりにやれば、本の通りの結果を出せるようになります。しかし、私の本の多くは「分かりやすい授業、楽しい授業」レベルの実践方法です。しかし、もし、今後の社会と教育を理解すれば、本に書いた全てのテクニックを捨てても『学び合い』は成立出来るようになります。何故なら、今後の社会と教育を理解すれば、それを集団をリードする2割の子どもに語り、納得させることが出来るのです。その子達は教師のボディーランゲージを読み取り、行動してくれます。だからです。これを安定して学ぶためには口伝が一番です。私との対話を積み上げていくと、自然のそのレベルに移行するのです。

 なお、学校として『学び合い』に取り組んでいる学校だったら、その学校の研究主任が学校の予算で登録することも可能です。ただし、それは各学校の運用の問題で、私は個人として付き合います。その人が学校での様々な人からの質問を受けて、私に代理に質問するような形になるでしょう。まあ、半年もたてば、その人が質問に応えられるようになると思います。

 ただし、この年になると我が儘になります。関わることによって嫌になるようなことは避けたいと思います。実際のゼミ生は色々なものを賭けてくれています。2年間の学費、100万円、2年間という年月を賭けてくれています。だから、元を取ろうと貪欲に私から吸収してくれます。そんな人とだけ関わり続けたいと思っています。だから、設定した年会費を十分に元が取れるだけ貪欲に吸収してやろうと思う人にのみ門戸を開いています。

 興味のある方は、どうぞ。

 本日、家内とテレビを見ました。あるテレビ番組を見ました。そこでの結論は新たな教育のために先生が分からなければならない、というものです。しかし、それを聞きながら「無理」と思いました。だって、皆さんの圧倒的大多数は、明日の仕事に不安はないでしょ?まあ、なんとなく出来ると思っているでしょ?我々は変わりたくないのです。

 もし、日本を変えたい為政者がいたら、私からのアドバイスは、規格外の教育が許される逃げ道を設けて下さい。例えば、高校教育における通信制の例外規定と同じことを義務教育にも検討して欲しいのです。

 新たな時代における正解を出せる人は、だれもいません。だから、多様なチャンネルが必要なのです

少数者

 みなさんはどちらのスマホを選びますか?

 一方は、一般的な機能(電話、電子メール、ライン、カメラ等)はそろっていています。今まで使っていたスマホと同じ機種のアップグレード版なので基本操作は変わりません。

 他方は高機能です。といってもよく分からないのです。設定方法を理解できれば、通信料が20%ダウンする「らしい」のです。また、よく分からないのですが、今までに聞いたことのない新機能が色々ある「そう」です。しかし、今まで使った機種とは別会社の、別OSなので、操作方法がある程度違うようです。

 おそらく、圧倒的大多数の方は前者を選ぶでしょう。それが当たり前です。

 しかし、後者を選ぶ人は少数ですが一定数います。その方々が西川ゼミを選ぶのです。私は面談に来た方にほぼ同じことを言いました。それは西川ゼミは「面白い授業、分かりやすい授業を目的としているのではなく、子ども達の一生涯の幸せを保障する教育を目指している」と言いました。そして、その後は面談者が一度も聞いたことのないような経営学や生物学や人類学の知見によって説明するのです。

 大多数の方は「面白い授業、分かりやすい授業」を目指しています。だから、一生涯の幸せと言われてもピンときません。そして、その付加価値に魅力を感じません。そこに経営学や生物学や人類学のことを話されると、なんか難しそうと思うでしょう。

 では西川ゼミを選ぶ学生さんが、一生涯の幸せと言われてピンと来たかといえば、それはないと思います。同様に経営学や生物学や人類学の説明を理解出来たかと言えば、それもないと思います。まさに、そのことを学べるのは西川ゼミで、それを毎週のゼミの問答や、そこに触発される読書などによって学ぶのです。

 もちろん、一人一人の選択の理由は様々でしょう。でも、西川ゼミを理解して選択したのではないと思います。西川がどんな人で、西川ゼミはどんなゼミかは入らない限り分かりません。言葉で説明しようとしても、理解の基礎となる類似のものがないと分からないのです。実際に入り、経験することしか分からないでしょう。でも、それだからこそ選ぶタイプの人がいるのです。

 本日から新体制のゼミが始動しました。まあ、3ヶ月ぐらいのうちにゼミの文化に染まるでしょう。だって、そうすることが自分たちにとってメリットであることを理解した上級生がいるのですから。結局、知識によって理解が深まりますが、納得するとは限りません。納得するには、納得している集団の中に入るしかありません。今から正統的周辺参加が始まります。

 私は新ゼミ生が変化して、自分の「地」だすのを楽しみたいと思います。

  本日から新体制のゼミが始まりました。

追伸 

全国から学びに来るお客様や新入生に対して、「西川先生はいたずら好きのお茶目なおじさんだよ」とゼミ生は説明します。しかし、私を講演や本やSNSで知った人には、想像できないでしょう。
 また、「西川ゼミの特徴は自由」と言っても、西川ゼミにおける自由に近い自由は経験したことは殆どないと思います。程度の問題ではなく、根本的に違うのです。だから、理解できない。
 結局、入らない限り、上記は理解できません。ただ、それをしゃべるゼミ生の表情から、香りを嗅ぎ取れる人もいます。

テクニック

 本日は近くの高校で講演をしました。昨年度までお世話になった先生が異動された学校です。

 なかなかしんどいです。講演で一番楽なのは『学び合い』の会です。もともと私の話を聞きたいという人が集まっているのです。ところが悉皆の研修会は大変です。こうなると定時制高校で使った話術・テクニックを駆使しなければなりません。本日の相手は高校1年生です。つまり、ほとんど中学生です。その子達に1時間半飽きさせずに聞かせなければならない、話術、テクニックをフル回転です。こうなると一寸したエクササイズと同じぐらいの運動量です。

子ども達の人数は120人です。残念ながら3人の子どもが目をつぶって寝ていました。まあ、教師相手の講演と同レベルの内容なのですから致し方ないとも思います。

 ただし、今では分かっています。最高のテクニックを駆使しても、本当に分かるのはイノベーターとアーリーアダプターの16%なのです。120人の16%は20人です。子ども達の中には目を一寸大きめに見開いて、ジッド私を見ている子は20人の倍ぐらいはいました。その意味では、満足しています。

 話術、テクニックは数多くありますが、16%の子どもに伝える最大のテクニックは本気で語ることだと思っています。その学校の子ども達はとても可愛かった。廊下ではちゃんと挨拶できる子ども達でした。私は「彼らの一生涯の幸せに関われる一期一会の機会だと」思いながら語りました。

追伸 ですので、マジョリティの人たちにとって私の本気授業は重いんですよね。