みなさんはどちらのスマホを選びますか?
一方は、一般的な機能(電話、電子メール、ライン、カメラ等)はそろっていています。今まで使っていたスマホと同じ機種のアップグレード版なので基本操作は変わりません。
他方は高機能です。といってもよく分からないのです。設定方法を理解できれば、通信料が20%ダウンする「らしい」のです。また、よく分からないのですが、今までに聞いたことのない新機能が色々ある「そう」です。しかし、今まで使った機種とは別会社の、別OSなので、操作方法がある程度違うようです。
おそらく、圧倒的大多数の方は前者を選ぶでしょう。それが当たり前です。
しかし、後者を選ぶ人は少数ですが一定数います。その方々が西川ゼミを選ぶのです。私は面談に来た方にほぼ同じことを言いました。それは西川ゼミは「面白い授業、分かりやすい授業を目的としているのではなく、子ども達の一生涯の幸せを保障する教育を目指している」と言いました。そして、その後は面談者が一度も聞いたことのないような経営学や生物学や人類学の知見によって説明するのです。
大多数の方は「面白い授業、分かりやすい授業」を目指しています。だから、一生涯の幸せと言われてもピンときません。そして、その付加価値に魅力を感じません。そこに経営学や生物学や人類学のことを話されると、なんか難しそうと思うでしょう。
では西川ゼミを選ぶ学生さんが、一生涯の幸せと言われてピンと来たかといえば、それはないと思います。同様に経営学や生物学や人類学の説明を理解出来たかと言えば、それもないと思います。まさに、そのことを学べるのは西川ゼミで、それを毎週のゼミの問答や、そこに触発される読書などによって学ぶのです。
もちろん、一人一人の選択の理由は様々でしょう。でも、西川ゼミを理解して選択したのではないと思います。西川がどんな人で、西川ゼミはどんなゼミかは入らない限り分かりません。言葉で説明しようとしても、理解の基礎となる類似のものがないと分からないのです。実際に入り、経験することしか分からないでしょう。でも、それだからこそ選ぶタイプの人がいるのです。
本日から新体制のゼミが始動しました。まあ、3ヶ月ぐらいのうちにゼミの文化に染まるでしょう。だって、そうすることが自分たちにとってメリットであることを理解した上級生がいるのですから。結局、知識によって理解が深まりますが、納得するとは限りません。納得するには、納得している集団の中に入るしかありません。今から正統的周辺参加が始まります。
私は新ゼミ生が変化して、自分の「地」だすのを楽しみたいと思います。
本日から新体制のゼミが始まりました。
追伸