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2004-08-28

[]礼状 14:04 礼状 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 礼状 - 西川純のメモ 礼状 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 4日間、研究室に滞在したN市のKogさんよりメールを頂きました。この礼状はメンバーに対する礼状ですので可視化します。4日間ご苦労様でした。例えば座って仕事をしていた3年のIzmちゃん、学部生があそこに座っているだけで、多くのことを伝えることが出来たと思います。みなさん、有り難うございました。

 昨日までお世話になりましたKogです。お忙しい中ありがとうございました。

 子どもに目標をもたせること,教師の目標を子どもの姿に置くこと,教師が子どもの阻害をしてしまうことなど,多くを学びました。 そして,修士論文や院生の方の授業ビデオを見せて頂き,話を伺い,自分で話しをするうちに,実感できました。短い日数とはいえ4日間研究室にいることができたことが幸せでした。(強い気持ちをもって「言い切り」の形で書きました。「実証的・・・」で学びましたので。)

 学び合いをさせようとしていて,自分の授業に何が欠けているのかを探していた研修でしたが,学び合いはさせるものではないということが分かった今,2学期の授業で子どもの発揮する力・姿が楽しみです。学校では,私が西川教授の役ですから,子どもを信じることで子どもから自信をもらいたいと思います。ゆったりとできそうな気もしています。

 貴重なお時間をいただいたことに感謝をいたします。ご指導ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

それに対する私の返信は以下の通りです。一言で言えば、いつもいっているように「一人の子どもを変えることは出来ないが、クラス全員を変えることは出来る」です。

 蛇足ながら、付け加えます。

 今回の4日間における私は、教師の役目としては楽でした。というのは、Kogさんが「やりたい」という熱意を持っていたからです(だからこそ、遠方に4日間も来られたのだと思います)。だから、「やりたい」と思う方向性を、ちょいと変えればいいだけです。ところが、Kogさんの目の前にいる子ども、全てが「やりたい」と思っているかといえば、そうでもないでしょうね。だから、Kogさんは、私がやらずにすんだ「やりたい」と思わせる段階が必要です。クラスの過半数を「やりたい」と思わせることは、Kogさんレベルだったら容易いことでしょう。でも、限りなく全員を「やりたい 」と思わせることは、Kogさんレベルでも難しいと思います。ポイントは、「みんな」です。やる気のない児童がいた時、その子を何とかしようと思うのが人情です。しかし、それは下策です。でも、それでは解決できない子どもは少なくないと思います。それを解決するためには、「みんな」という意識を醸成し、それと関連させながら目標を立てます。そして、「みんな」という文化が醸成さえるに従って、徐々に 教師がフェードアウトする方法がスタンダードな「中策」です。もしくは、「みんな」という意識を教師が醸成させなくとも、大多数の子どもに目標を与えて、私語が出来、立ち歩ける状況を保証し、厳しく評価をすれば、いつか学び合うようになり、その中で「やろう」という意識が生まれます。これが、もう一つの「中策」です。

 では上策は何か?それは中策よりも、もっと教師が引きます。その方法は異学年です。今回はYmさんとあまり会えませんでしたな。あの方と話せたら、それが分かります。また、Hも西川研究室での異学年を研究しているところです。上記を参考にして下さいね。

 期待していますよ!同志!

[]受験 14:04 受験 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 受験 - 西川純のメモ 受験 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は上越教育大学の大学院の試験日です。全国各地から受験生が来ました。今年は面接の責任者になりました。面接する側になって、ふと思いました。おそらく、受験生の皆さんは、緊張したと思います。なにしろ、4人の大学の先生に見つめられながら質問されるのですから。でも、私の受験の時と比べればチョロいもんです。なにしろ、一人の受験生に対して7、8人の人が質問するんです。それも、第1室と第2室があり、受験生は二つの部屋で、別々な面接を受けなければならないんです。

 とにもかくにも、受験は終わりました。果報は寝て待て。穏やかに寝て欲しいと思います。