■ [ゼミ]礼状
4日間、研究室に滞在したN市のKogさんよりメールを頂きました。この礼状はメンバーに対する礼状ですので可視化します。4日間ご苦労様でした。例えば座って仕事をしていた3年のIzmちゃん、学部生があそこに座っているだけで、多くのことを伝えることが出来たと思います。みなさん、有り難うございました。
昨日までお世話になりましたKogです。お忙しい中ありがとうございました。
子どもに目標をもたせること,教師の目標を子どもの姿に置くこと,教師が子どもの阻害をしてしまうことなど,多くを学びました。 そして,修士論文や院生の方の授業ビデオを見せて頂き,話を伺い,自分で話しをするうちに,実感できました。短い日数とはいえ4日間研究室にいることができたことが幸せでした。(強い気持ちをもって「言い切り」の形で書きました。「実証的・・・」で学びましたので。)
学び合いをさせようとしていて,自分の授業に何が欠けているのかを探していた研修でしたが,学び合いはさせるものではないということが分かった今,2学期の授業で子どもの発揮する力・姿が楽しみです。学校では,私が西川教授の役ですから,子どもを信じることで子どもから自信をもらいたいと思います。ゆったりとできそうな気もしています。
貴重なお時間をいただいたことに感謝をいたします。ご指導ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
それに対する私の返信は以下の通りです。一言で言えば、いつもいっているように「一人の子どもを変えることは出来ないが、クラス全員を変えることは出来る」です。
蛇足ながら、付け加えます。
今回の4日間における私は、教師の役目としては楽でした。というのは、Kogさんが「やりたい」という熱意を持っていたからです(だからこそ、遠方に4日間も来られたのだと思います)。だから、「やりたい」と思う方向性を、ちょいと変えればいいだけです。ところが、Kogさんの目の前にいる子ども、全てが「やりたい」と思っているかといえば、そうでもないでしょうね。だから、Kogさんは、私がやらずにすんだ「やりたい」と思わせる段階が必要です。クラスの過半数を「やりたい」と思わせることは、Kogさんレベルだったら容易いことでしょう。でも、限りなく全員を「やりたい 」と思わせることは、Kogさんレベルでも難しいと思います。ポイントは、「みんな」です。やる気のない児童がいた時、その子を何とかしようと思うのが人情です。しかし、それは下策です。でも、それでは解決できない子どもは少なくないと思います。それを解決するためには、「みんな」という意識を醸成し、それと関連させながら目標を立てます。そして、「みんな」という文化が醸成さえるに従って、徐々に 教師がフェードアウトする方法がスタンダードな「中策」です。もしくは、「みんな」という意識を教師が醸成させなくとも、大多数の子どもに目標を与えて、私語が出来、立ち歩ける状況を保証し、厳しく評価をすれば、いつか学び合うようになり、その中で「やろう」という意識が生まれます。これが、もう一つの「中策」です。
では上策は何か?それは中策よりも、もっと教師が引きます。その方法は異学年です。今回はYmさんとあまり会えませんでしたな。あの方と話せたら、それが分かります。また、Hも西川研究室での異学年を研究しているところです。上記を参考にして下さいね。
期待していますよ!同志!