お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2005-09-01

[]望み 10:30 望み - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 望み - 西川純のメモ 望み - 西川純のメモ のブックマークコメント

 もうすぐ誕生日です。家内から誕生日は何が欲しいと言われました。しばらく考えましたが、思いつきません。欲しいものが思いつかないと言うことは、とてつもなく幸せだと言うことです。それでも「何か?」と問われて、もう一度考えました。その結果、思いついたのは「家族と一緒に温泉に行きたい」ということです。今私が一番欲しいのは時間です。ところが両手に余るほどの仕事があり、それらは誰かに肩代わりできず、誰かの人生に影響を与えるかもしれないものです(いや、確実に与えるものが過半数です)。

 私は、一生懸命、のんきなふりをしていますが、とてつもなく心配性です。それ故、先に先にと考え、仕事をしているから、仕事が速いと言われます。その私が他人様の仕事を冷静に見ていると、「大丈夫なのか?」というプレッシャーがかかります。肩代わりできない仕事を肩代わりしてとは言いません。でも、不必要なプレッシャーは与えないでください。

 私は講演会で「子どもを信じて」と偉そうに言います。でも、聞いている先生方より、遙かに心配性であることを告白します。

 4年生へ。卒業研究提出まで5ヶ月です。実証的研究に書いたように、11月には書き始めないと駄目なんだよ。書くためにはデータが無くてはどうにも駄目なんだよ。大丈夫なのかな~。9月いっぱい、お休みだと思っているなら、誤解だよ。なお、私は君らが大好きだから、もう一年つきあってもいいよ。

 M2へ。皆さんの研究の素晴らしさは折り紙付きです。修士論文が書けるであろうことに関して、疑いはありません。でも、皆さんの示せる素晴らしい成果の全てをまとめるだけの時間があるか、それが不安です。皆さんが素晴らしい結果をまとめきれずとも、後輩がまとめてくれます。でも、みなさんがまとめきれなかった結果として、もしかしたら、日本のどこかの子どもや先生が泣くかもしれません。それで、良いんですか?

 3年生へ。今年の12月頃から、教員採用試験で忙しくなり、それから解放されるのは、来年の8月末であること、理解している~?

 M1(現職)へ。相対的に、一番、時間に余裕があるのは皆さんですよね。でもね。西川研究室以外の人と同じぐらい余裕があると思ってはいけませんよ。取らなくても良い単位を取る時間があったら、研究室のために協力して欲しいことはいっぱいあるんですよ。

 M1(学卒)へ。教員採用試験が終わるまでは、何も言いませんでした。でもね、残された時間を有意義に過ごすつもりだったら、そうとう焦る必要があると思うよ。遊ぶつもりだったら、止めません。でもね、その場合はちゃんと、その旨をちゃんと説明してね。そのつもりでつきあうから。

 博士の皆さんへ:上記を理解してください。

 愚痴です。皆さん、皆さんの先輩、皆さんの未来の後輩のために、皆さんが想像できないほどの、対外的な仕事をこなしています。小心で、心配性の私を対外的な仕事に集中させくれるか、否かは皆さんの力にかかっています。当たり前ですが、我々が「みなさん」と言った場合、個人が集まった「みなさん」ではなく、個人がネットワークを組んだ「みなさん」なんです。自分は大丈夫だでは、自分さえ危ういものです。

 私は「本当」にプレッシャーに弱く、5年前の学習臨床コースが立ち上げの時は、胃潰瘍と肝障害になってしまいました。今回は、それ以上のプレッシャーがかかっています。助けて・・・・

[]先輩 10:30 先輩 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 先輩 - 西川純のメモ 先輩 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 10月下旬に静岡県総合教育センターで講演します。久しぶりの理科の先生相手の講演です。この講演に楽しみが増えました。センターの先生が、私が尊敬するH先輩と知り合いなので、前日の飲み会の際にH先輩を呼んでいただけるそうです。とても楽しみです。

 H先輩は、大学院の時の先輩です。入学当初、私は方向性が定まらずふらふらしていました。4月のある夜、思い立って、院生控え室に行きました。誰もいないだろうと思っていたんですが、H先輩が一人で研究をされていました。その先輩と一緒の部屋で研究を始めました。受験生が図書館に行くのは、そこに他の受験生がいるからです。その人に影響を与えられ、勉強します。H先輩のおかげで、研究するという習慣が付きました。

 H先輩は、熱血漢ではありません。むしろ、物静かな先輩です。しかし、考え方はしっかりしており、静かに熱く燃える方でした。その先輩は、教職を強く志していました。私に多くを教えてくれた先輩です。

 H先輩は、静岡県の高校教師に採用されました。その荷物を運ぶために、大学から静岡に行きました。先輩の荷物を赴任高校の教員宿舎に運ぶと、となりは女の先生の部屋です。その後、その先生と結婚されることとなり、その結婚式に行くため浜松に行きました。 そして十三年前に私が結婚したとき、参加していただきました。H先輩にお会いするのは、それ以来、十三年ぶりです。とても楽しみです。