■ [ウルウル]同志
同志より以下のメールを頂きました。
○○@○○市立○○小学校です。ご無沙汰しております。先日,全国小学校理科研究大会で学び合いをいかした実践について発表してきました。そのことについては,後日報告したいと思いますが,参加された先生方は,その良さはわかるが,果たして本当にできるのか?という感じの反応を示されました。本当にできるんだけどなあ。
さて,本日6年生の「水溶液の性質とはたらき」の学習の最後に金属が塩酸に溶けて別なものにかわるということをみんながわかり説明できるようになるということで学習を行いました。これは難しいのではと思ったのですが・・・・・。一応,塩酸がHClとしめされることや水素がHという元素記号であることなども示しました。
2時間同じ内容をやって今日が2時間目だったのですが,今日は感動してしまいました。子どもたちは,自分たちが成長していることをあまり意識していないようで「何で驚いてんの?」という反応でしたが,
まず,端的に言うと最後にみんなに対して説明する時間を今回は設定しました。
すると,成績が最下位の子どもが,「先生,ぼく説明できるからさせてください」といいました。
また,ある子たちは,マグネットを使わせてくれといいそれを使って非常にわかりやすく説明してくれました。
もっと反応が大きかったのは,劇で示してくれた子たちです。鉄を速水もこみちにたとえ,塩酸の水素と塩素が分かれて,鉄と塩素がくっつくというたとえです。そして水素は,海外へ飛び立つというとってもぶっとんだたとえでしたが,子どもたちの反応はとってもよく授業後もそのことについて話をしていたり,ノートに式で表して
「先生,式でもあらわせるよ」といってもってくる子もしました。
学び合いをはじめて今に至るまで
○一番感動したのは,みんながわかるための説明を考えられるようになったこと。
○どんな問題でも「やってみよう」という意欲をもつようになったこと。
○下位の子たちが,ものすごく自信を持っていること。
○わからないことを堂々と「わからない」しかも「○○ってどういうこと」と具体的にわからない点を聞けるようになったこと。
○黒板や小黒板にほかの子と一緒にかき表しながら考える子がふえたこと。
○ほかの子たちがかいた図などを使って説明できるようになったこと
などなどです。
私は『同志、○○さん。既に、あなたのクラスの問題は解決詰みです。次は、あなたが実感していることを伝えることです。おわかりですよね!』と返信しました。メールの中の『参加された先生方は,その良さはわかるが,果たして本当にできるのか?という感じの反応を示されました。本当にできるんだけどなあ。』から、我々と同じいらだちを感じられていることを分かったからです。