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2007-10-26

[]自慢する 18:49 自慢する - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 自慢する - 西川純のメモ 自慢する - 西川純のメモ のブックマークコメント

 明日は、我がゼミ院生さん、学部学生さんが学会発表します。その雄志を見るため、関東に移動しました。しかし、何故か変です。体温を測ると、なんと8度5分です。その温度を見たとたん、ふらふらとしてきました。直ちに、退散しました。本当に、本当に残念です。

 院生さんが学会発表をすることは、これは20年以上前からの我がゼミの恒例です。これを組み込むことによって、無理なく、質の高い論文が作れる仕組みを作っています。ことしは、学部学生さんも学会発表します。でも、私がやったことは「学会発表しようね」と目標設定をしただけのことです。学部生の発表は「一度」も見ていません。また、要項も「一度」も見ていません。ゼミ生一同、私に聞いてもらうべきだ、見てもらうべきだとは、「全く」思っていません。彼らの中で高め合っています。

 不遜ながら、私は全国で最も論文を書いた教科教育学者です。あまたの学会賞をいただきました。講演も数多くです。だから、彼らが作っているプレゼンを後ろからのぞき見します。彼らが学会発表のことを相談しているときに、寝っ転がってお菓子を食べながら盗み聞きします。その時間は15秒、長くても5分程度です。でも、それで、どれだけのレベルに達しているか分かります。私はその道のプロなのですから。学部学生発表レベルは、下手な大学研究者を十分に凌駕するレベルに達しています。

 私は、「机間巡視しながら、子どもたちの細かい会話を聞くべきではない。それよりも集団の動きを見てください」と言います。『学び合い』の初期段階は不安で不安でしょうがありません。「本当に分かっているのか?」と不安だから、細かく見ます。しかし、私が盗み見、盗み聞きをしているのは、不安からではなく、待ちきれないからです。今、西川ゼミ過去で最高のレベルに達していると思います。私は目標の設定を年度の最初に語るだけで、どんどん高まっていきます。だから、私はゼミに参加できないオーラを出しています。すごいことです。でも、彼らのすごさは声の音を聞けば、分かります。だから聞きたくて聞きたくてしょうがないんです。クリスマスプレゼントを棚の上に見つけて、それの包装をちょっとだけ破ってみたい子どもの気持ちです。私は学会で彼らの発表を聞いた後、「どうだ~」とという顔をしているゼミ生に向かって、満面の笑顔で「西川ゼミだったら、この程度は当然だね」と憎まれ口を言おうと心に決めていました。

 ワクワクしながら関東出張しました。ところが何か変です。風邪っぽい。あわてて薬局に入って体温計を買いました。現在、体温は8度5分です。とんぼ返りすることにしました。

 現在、ふらふらの状態ですが、ゼミ生に対して評価します。全国各地には『学び合い』の同志がいて、そのクラスでは驚異的な成果を上げています。そして、それを私は本ブログで自慢します。しかし、私が知る限り、もっとも最高レベルに達していると「私」が思っているのは「西川ゼミ」のみんなです。全国に向かって可視化し自慢する。君たちはナンバーワンだ!

追伸 12月8日にある臨床教科教育学会では、もっとパワーアップしているはずですよね。期待しています。と、すぐに目標設定をします。みんなの「ひえ~」という声が聞こえるようだ。