■ [大事なこと]S小学校

今回の洗脳旅行(解脱旅行?)ではS小学校に行きました。単学級と全校『学び合い』を見てもらうためです。でも、今回は地味ですが、実は凄い公開がありました。それは、教師が出張したクラスの公開なのです。分かります?教師が出張して居ないクラスを公開したのです。断言します、日本中のありとあらゆる先進校の中で、これが出来る学校は『学び合い』しかあり得ません。ふぉふぉふぉ。教師が居て成立するクラスではなく、教師が居なくても成立する規律と学習のクラスなのです。そして、それをこともなげにやっちまうS小学校の先生方に敬意を表します。
そのクラスで教師の一分さんが素晴らしい発見をして、私たちに教えました。『学び合い』の同志の中にも、みんなが出来ているかどうかをチェックするために、名票を活用している方は少なくありません。具体的には、クラスの子どもの名前を書いたマグネットを黒板に貼っておいて、出来たら、そのマグネットを特定の場所に移動するのです。そうすると、誰が出来て、誰が出来ないかが分かりやすい。従来指導型手引き書に例示した「テクニック」の一つです。
教師が居ないクラスでは、それがありません。というより、基本的にS小学校は『学び合い』のセオリー通りにテクニックをしない方向性があります。ま、その手のテクニックをいつまでも使っているのを私が嫌っているのを知っているからでしょうが・・。そのため、教師の一分さんが、「後何人出来ていないの?」と子どもに聞いたそうです。そうすると、子どもは「後3人です」とこともなげに応えたそうです。そこで、別な子どもにも同様な質問をしたら、その子も応えます。そこで「凄いね、よく分かるね」と言うと、子どもは「仲間だから当然です」とこともなげに応えたそうです。
この言葉を聞いた教師の一分さんは、感激したそうです。そうですよね。私も、凄く感激しました。このようなことが集団の中に根付いている、それもごく当然に。『学び合い』じゃないと、この凄さには出会えない。授業の最後に、教師が期待している答えを3人ぐらいが発表することで絶賛される世の中の授業公開に比べれば、天と地ほどの差があると思います。
■ [お誘い]起爆祭

7月24日に上越教育大学で起爆祭を行います。前回よりメンバーの多様化が期待できます。是非。
『学び合い』は多様性を大事にします。参加資格は、ホモサピエンスであることのみです。なお、他の生物もホモサピエンスが責任を持つならOKです。ですので、1歳以下のホモサピエンスもOKです。
■ [大事なこと]自慢

教師の一分さんのプレゼンにあった映像。卒業式の最後の語りで、保護者の方へ「この子たちを生んでくれてありがとうございます。」という言葉が心に響きます。保護者の方へ、我が事として子どもを自慢する。これは幸せなことです。