■ [大事なこと]教職

教員養成系の大学に勤めて26年です。その間、色々な学生から、教員以外の食に進みたいのですが、という相談を受けます。その時、以下のように語ります。
まず、どんな職業についても幸せになれるし、どんな職業についても不幸せになってしまう。自分の職業を天職とするつもりがあるか否かで決まります。ああなればよかった、こうなればよかった、と思っていれば、どんな職業についても不幸せになります。今、君が考えている職について幸せになれるかも知れないし、不幸せになる可能性もあるよ。
もし、君が東京大学法学部で学んでいるならば官僚の道を勧めます。もし、君が慶応大学経済学部で学んでいるならば商社の道を勧めます。しかし、君は教員養成系大学で学んでいます。だから、君の4年間のキャリアーを活かすには、教員がベストです。もし、教員以外の道を目指すならば、別な大学なり専門学校に進路変更すべきだと思います。
教員の良いところ。これは就職前に高校の恩師から教えてもらったことです。第一は、教員社会は正しいことを言って、青臭いと言われずに受け止めてもらえる。第二は、おそらく男女の機会均等が最も進んだ職業であること。これは女性にとって意味あるだけというわけではなく、伴侶が教員である男性にとっても意味があります。