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2013-11-23

[]ゼミ生の変化 21:43 ゼミ生の変化 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ゼミ生の変化 - 西川純のメモ ゼミ生の変化 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 毎年、一定の人数は、大学院に『学び合い』の確信犯が西川ゼミに所属します。その変化が面白い。

 ある人は、入学当初、手が震えていました。どうしたの?と聞くと、「西川先生は偉大だから」と真顔で話すので、研究室で大爆笑しました。ところが、半年もたつと、私の前で寝転んで話すようなことをします。たいていの人はビックリします。

 でも、これって大事なことだと思うのです。

 その「人」と、その人が「述べていること」とを分けることが大事なのです。アインシュタインは相対性理論を明らかにしました。でも、アインシュタイン=相対性理論とは違います。ま、アインシュタインと比すのはおこがましいですが、それと似たようなものです。

 『学び合い』はシンプルで汎用性に富んでいます。でも、私の個人的な部分は『学び合い』とは別物です。『学び合い』は集団における振る舞いのゴールデンルールです。しかし、私が個人的に行動しているときのルールとは違います。

 私は普通のおっさんです。いや、頭のよい中学生と同じ行動をする、手間のかかるおっさんです。でも、ひとたび教育に関することを聞けば、『学び合い』のセオリー通りに分析し、答えを出します。物理教師はおっさんでも、物理は偉大であるのと同じです。

 私は私の崇拝者が欲しいわけではない。『学び合い』のセオリーの凄さを分かって、私と同じ願いを実現する仲間が欲しい。自分がよければ、自分のクラスがよければ、いいという人ではなく、日本中に苦しんでいる子どもや教師の声が分かる人が欲しい。でも、これが難しい・・・・