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2013-11-28

[]ツアー 11:02 ツアー - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ツアー - 西川純のメモ ツアー - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今回のツアーでは 『学び合い』のテクニックの話と、 『学び合い』の学力向上の話という、二大定番の話を中心に話そうと思っています。いわゆる十八番ということです。ツアー中の12月2日、6日以外は飲み会がありますが、オープンです。

11月30日 学び合う会in 神戸

 私は 『学び合い』のテクニックの話をします。 『学び合い』は一見、先生が何もしていないようにしか見えません。それにも関わらず、「成績が上がる」、「人間関係が良くなる」と言われたって眉唾物ですよね。でも、ちゃんと種があります。それを語ります。http://p.tl/pvTE

12月1日  『学び合い』中国の会(広島市)

  『学び合い』で成績が上がるって言われたって信じられないのが当然です。だって、板書も発問もしないですから。でも、板書も発問もしないから成績が上がるのです。手品みたいですが、ちゃんと種があるのです。それは、今まで学力向上で一生懸命になっていたところは、将来、教師になろうとする人種の人が悩んでいるところなのです。圧倒的大多数の子どもが分からないところは別なところにあります。それを理解していないので、今まで行われたありとあらゆる学力向上策が有効では無いのです。では、子どもは何が分からないのか、それを語ります。分かれば、当たり前のことなのです。http://p.tl/sEsF

2日 広島市立三入小学校

前回、お邪魔したときからどれほど爆走しているか楽しみです。私は 『学び合い』のテクニックの話をします。前日の話と一対です。http://p.tl/UgNn

3日 午前:佐賀県唐津市立鬼塚小学校

 西川ゼミの現職院生が単学級と合同 『学び合い』の飛び込み授業をします。たった一時間で、子どもたちがどれほど変わるかを先生方に見ていただきたいです。

   午後:神埼市教育委員会

 私に2時間の時間を与えていただけることになりました。こうなると、大学での授業のように話し合わせる演習をしたいなと、思っています。

4日 佐賀県東部教育事務所で打ち合わせ(勝手知ったる事務所ですので、気軽に雑談をしたいと思います)

   中学校で 私が飛び込みの合同 『学び合い』をします。

5日 福岡県八女市立立花小学校

 先生方の実践を見て、先生方のお悩み相談をしたいと思っています。

6日 大分県日出町立藤原小学校

 今年から初めて、すぐに公開授業です。今、ばく進しています。私は定番の学力向上の話をします。http://p.tl/xPTN

7日 大分県別府市立大平山小学校

 今年から大分県から派遣された現職院生の置籍校です。 ご期待あれ。私は 『学び合い』のテクニックの話をします。前日の藤原小学校の話と一対になる話です。http://p.tl/fsIL

以上 お誘いします。

[]幸せ 07:03 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 来週は中学校で3時間の授業をします。1時間目は全校生徒に対する講演です。2時間目、3時間目は3学年の合同『学び合い』の飛び込み授業です。

 私的には最悪です。ま、ギャラを50万円ぐらいは欲しいぐらいです。だって、私は大学教師であって中学校教師ではありません。「名選手名伯楽にあらず」と言いますが、「名伯楽名選手にあらず」です。第一、飛び込みでは、私が使っている「子どもをいじくる」というテクニックが使えない。だって、どの子をいじくっていいのかが分からないですから。という愚痴を一応言いましたが、なし崩しでやることになりました。

 で、昨日、中学生用のプレゼンを完成しました。基本構想は「幸せ」です。

 日本の教科教育で、さらに、キャリア教育で決定的に欠けているのは、「自分にとっての幸せとは何か?」ということを考えさせていないことです。それ無しに、教師は「志望校に入るため」、「なりたい職業に就くため」と言ったり、職業体験をさせたりします。たしかに、子どもの中には、自分の将来を見据えて考えられる子もいるでしょう。でも、その割合はきわめて少ないと思います。

 志望校を選ぶ場合は、どんな学校生活をして、卒業後にどんな職業に就くかを考える子どもがどれほどいるでしょうか?高校選択の場合、ほぼ序列化した高校の中で自分が入れる学校の上の方を狙うでしょう。もしかしたら、余裕を持って入れる高校に入った方がいい場合だってあります。例えば、ぎりぎりで入った進学校の中でビリグループに入ってやる気を失う可能性は少なくないですよね。でも、そんな学校生活をイメージすることなく、とにかく序列で考えるでしょう。

 大学入試だってそうです。自分がどんな職業に就くかを考えることではなく、まず、自分の得意、不得意科目によって理系、文系を分けます。そこから大凡の学部を選び、あとは偏差値を見て決めているはずです。その大学にどんな先生がいて、どんなことを学べるかを真剣にリサーチして入る受験生が1%もいるでしょうか?

 大学生の職業選択はどのように決めているでしょうか?自分の入った大学の卒業生が就職したところ、または、そこに案内をおくる企業から選んでいるのではないでしょうか?

 つまり、常に1年程度しか先を見ていない。現状の積み上げでしかない。受け身的でしかないのです。

 本当は、「自分にとっての幸せとは何だろうか」が最初であるべきです。「その幸せを実現するにはどんな人生設計をしたらいいだろうか」→「そのためにはどんな職業に就くべきか」→「そのためにはどんな学校に進学し、どんなことを経験すべきか」→「そのために、今、どのように勉強すべきか」の一貫した流れが必要だと思います。それは、小学校の頃から、常に考え、常に改良すべきだと思うのです。

 私は教師の職能を、子どもが知らない知識・技能を知っていて、それを教えることだとは思いません。そんなことを出来る子どもはかなりいます。そんなのは子どもの次元なのです。教師の職能とは、子どもが思いもつかない次元から物事を考え、それを直近の問題(例えば、今、どのように勉強するか)と結びつけて語れるかにあると思います。その事によって、子どもたちの視点を、1年先、ではなく、3年先、10年先、30年先を考えられる子どもに育てなければなりません。

 教師の仕事は、かけ算の九九を教えることではありません。年号を教えることでもありません。

 教師の仕事は、彼らの10年先、30年先、50年先の「大人」に育てることだと思っています。そんなことを気づかせる1時間目にしたいと思います。それをベースに3学年合同『学び合い』によって、それが学校でも出来ることを経験させたい。

 そんなことを考え、プレゼンを創りました。

追伸 今後は、こんなことがないように、私の飛び込み授業をやって欲しい場合は、相当額のギャラを要求するということを明記することにしました。そうでないと、気楽に頼まれたのではかなわない。http://p.tl/0Drj

追伸2 ちなみにプレゼンの前半は、学校の勉強は大人になってから殆ど役に立たないと大人たちは知っているし、実は教師自身もそう思っていることを学術データで述べます。その他、一般の先生が言っている「勉強しないと大変だぞ」というのは誤りであることを延々と述べます。きっと、困ってしまう先生も少なくないし、「なんだあいつは!」と苦情を私の講演を頼んだ人に行くでしょうね。ま、私は劇薬ですから、使い方に注意しなければ。