■ [親ばか]通信簿
私は昔から好きなものは誰からも言われなくてもやるけど、嫌いなものは絶対にやらない、というタイプでした。ま、研究者向きのタイプとも言えます。しかし、それが生きてくるのは大学院に入ってからです。小中高大では、そこそこはバランス良く学ばなければなりません。私はそれで大失敗しました。
共稼ぎの両親は、放牧タイプの教育です。読みたい本があれば、どんどん本を買ってくれました。だから、ものすごく本は読みました。が、バランスが良くない。その付けがたまりにたまって、にっちもさっちも行かなくなりました。何しろ、英語の模試の成績が偏差値27だったんです。高校2年の最後の最後で心を入れ替え、必死になって受験勉強し、筑波大学に滑り込みました。
その反省もあるので、息子に関しては勉強を見ています。結果として、私より遙かに勉強が出来ます。でも、勉強をいやがります。なんども、私がどんな失敗をしたかを話してもリアリティがありません。
最近、私の中学校、高校の通信簿を手に入れることが出来ました。読んでみると、自分が思っている以上に成績が悲惨です。で、それを息子に見せました。少しは私の言っていることにリアリティを持ったように思います。
追伸 私の知能指数は、東大生の平均値を上回っています。もし、私が今の私たちのような両親に育てられていたら、東京大学に入っていたのでは無いか、と息子を見て思います。が、きっと、「好きなものは誰からも言われなくてもやるけど、嫌いなものは絶対にやらない」という性格は親が何を言っても変わらないでしょうね。