■ [大事なこと]キラーソフト
ゲーム機やコンピュータの世界には「キラーソフト」というソフトがあります。そのソフトで遊びたいため、そのソフトを使いため、そのソフトを動かせる「ハード」を購入する、そんなことをさせるようなソフトをキラーソフトと言います。
スーパーマリオブラザーズはファミコンを買わせました。テトリスはゲームボーイを買わせました。ファイナルファンタジーVIIはプレステを買わせました。
『学び合い』に関して言えば、週1の合同『学び合い』がキラーソフトだと思っています。どうも私の宣伝不足が原因かもしれませんが、同志の方はそれが一般化していないようですね。そのため、自分の学校で悶々とされています。
どう考えたって、今までとは考え方の違う教育を全面的に受け入れる人は多くはありません。多くの方が求めているのは、確実に一定の成果を上げられる自分でも出来る簡単な方法なのです。既に『学び合い』を実践してある程度慣れた方がお一人いれば、全校『学び合い』も簡単にできます。そのことは多くの学校で実践し、その学術データも実践データも分析済みです。そしてノウハウも開発、整理して『学び合い』ジャンプアップにまとめました。
まずは合同『学び合い』から周りに広げてはいかがでしょうか?その中で、『学び合い』が単なる人間関係づくりのエクササイズではないことを気づく方はおられます。その方が増えれば次のステージに進められます。
同僚でやってみたいと言う方がおられたらば、週1で一緒にやることを進めます。100%失敗しません。そのうちにもっと知りたいと思うでしょう。そうしたらジャンプアップを勧めて下さい。
自分一人のクラスで実践しても、教え子を守り切れません。同僚を守れません。そしてその結果として自分や家族を守れません。自分のクラスで解決出来ない問題は学年で、学年で解決出来ない問題は学校で、学校で解決出来ない問題は市や県のレベルで考えないと出口はありません。
■ [大事なこと]ノウハウ
幸い、『学び合い』スタートブックは多くの方に読んでいただけました。でも、スタートブックは読んだけど、『学び合い』ステップアップやジャンプアップはまだの同志もおられると思います。お願いです。読んで下さい。みなさんの疑問に思うこと、困ったことの95%以上はそこにあります。
既に読まれた方は、疑問や困ったことがあれば、再読してください。そこに答えがあります。それがサラリと書かれているので最初に読まれたときは気づかないかもしれません。しかし、再読されれば、サラリと書いていることの重要性が分かると思います。
私は今までに千に近い先生方から質問を受け、答えています。その質問の圧倒的大部分は同じことに躓いているのです。『学び合い』が汎教科、汎学校段階という特徴があるので、その一般性はもの凄く高いのです。小学校国語の質問にも、高校英語の質問にも私は同じように応えることが『学び合い』だったら出来ます。
『学び合い』のノウハウは二冊に凝縮して書きました。