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BL

 研究者の性で、興味を持つと徹底的に調べたくなります。チェリまほにハマったので、BL映画・ドラマを見まくりました。その結果、日本のBLの圧倒的大多数は低予算がありありとみられるチープなものばかりです。内容的にはレベルは高いと思われる「ポルノグラファー」や「窮鼠はチーズの夢を見る」は性描写が過激すぎます。特に「ポルノグラファー インディゴの気分」はグロテスクです。

 その中でも「おっさんずラブ」、「きのう何食べた」、「チェリまほ」は傑出しています。いずれも「悪人がいない」、「性描写は皆無か象徴的」という共通点があります。

 タイのBLで「Until We Meet Again~運命の赤い糸~」が良かったので、「ラブ・バイ・チャンス」を見ました。リピートするほど良かったです。関連作品で「Reminders」を見てビックリしました。「ラブ・バイ・チャンス」と同じ組み合わせのカップルなのですが、攻守が逆転していました。つまり、か弱く守られている役を演じていた人がたくましく守る役を演じ、たくましく守る役を演じた人がか弱く守られる役を演じているのです。年齢的にはかなり若い方々だと思うのですが、演技力が高いと感心しました。このような作品で目の肥えているタイの人達にも「チェリまほ」が評価されていることを誇らしく思います。

 以上の作品を見ながら、何故、BLにはまる人が多いのかが分かり始めました。私は長らくBLにハマる腐女子は、男性が若い女性の裸体を見たいがためにAVを求めるが如く、若い男性の裸体を見たいがためにBLにハマるのだと思っていました。しかし、それでは「性描写は皆無か象徴的」な作品が支持されることを説明できません。質の高いBLをリピートしながら、「これを男女のカップルだったら」と想像しました。その結果、男女のカップルでは成り立たずBLだから成り立つのだと理解しました。

 私がBLにハマるのは誠実に相手を思い続け、やがて互い誠実に思い合い、その姿が色々な場面で現れるのを見続けたいのです。これは「男女のカップル」では困難です。私はゼミ生に未だに妻にラブラブなことを話します。ゼミ生は「はい、はい、ごちそうさまでした」という反応です。ま、私も他の夫婦のおのろけに対しては「はい、はい、ごちそうさまでした」です。まあ、100歩譲っても、互いの思いが通じるまでのドラマは描けますが、通じ合った後の姿を延々と描くことは困難だと思います。

 ということで私の自己分析が完了し、安心して腐オッサンでいることにしました。