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集団の見取り

 最近、教師の職能の最上位は「集団の見取り」であることを述べました。おそらく、今までの授業では、そのレベルに達せられるのは郡市で数人レベルです。研究授業の議論の際、その人が語ると議論の流れががらりと変わるのです。

 大抵の教師は特定の子ども、特定のグループをジッと見ています。しかし、それだとある子どもが極めて重要な言動をしたとき、何故、その子どもがそこに至ったかが分からないのです。あたかも天啓でも得たとしか思えないのです。しかし、天啓なんてそうありません。研究者の私だって38年間の研究生活で、2回ぐらいしか、それに近い感覚はありませんでした。

 我々は全ての子どもにICレコーダーを付けて、それを分析します。そうすると天啓のような言動も、数多くの子どもの関わりによって生成することが分かります。そして、その一つ一つは子どもの普通に気づくことレベルなのです。しかし、それが膨大に積み上がるのです。ところが、多くの教師はパーツしか見ていないので、その流れが見えないのです。

 集団の見取りの出来る教師の場合、集団の中で特徴的な行動が起こったとき、注目すべき行動がそこに生起することを知っています。だから、全体を俯瞰的に見て、注目すべきポイントが現れたとき、さっと近づき、それを見取ります。一つ一つの言動を組み上げて、その授業の流れを組み立てることが出来るのです。だから、その人がそれを語ると、名探偵が犯人が誰かを解き明かすようになるのです。その一つ一つは確かに見えるのですが、多くの人は見逃してしまったり、関連を見失ってしまったりします。だから、それの絵解きをされるとストンとなる。それが議論の流れががらりと変わる姿なのです。

 多くの場合、過去の個人的経験に基づいて構築します。だから、郡市で数人しか到達できません。しかし、『学び合い』では二十年以上の膨大なデータからそれらを明らかにしています。分かってみれば、極単純なものです。

「子どもたちのことが奥の奥までわかる見取り入門」(https://amzn.to/3mNeRg7

ヘラスプーン

 NHKのまちかど情報室で紹介していたヘラスプーン(https://amzn.to/34U7jlo )がお勧めです。朝食の時、ご飯のお供をご飯にのせるとき小さなバターナイフを使っていたのですが、机の上に直に置けないので何か無いかな~、と思ったのでドンピシャでした。早速、2本買いました。我が家では焼酎とかワインとかに柚の実を入れるのですが、それをコップから取り出すのにも使っています。家内とおそろいのマドラーです。

個別最適化の教育

 学陽書房が出版する本の中で、昨年10月から今年の9月までのアマゾンの売上げ冊数の1位が『人生100年時代を生き抜く子を育てる! 個別最適化の教育』(

https://amzn.to/3mOWAyR )だったそうです。ノウハウ本ではない本が一位になる。だんだん時代の変化を感じ始めた人が増えたんだね。次は、『Society5.0に向けた進路指導 個別最適化時代をどう生きるか』(https://amzn.to/3k1G9h6 )だと思う。個別最適化の時代に生き残れる子どもを育てられる教育はどこで学べるかを書いている本です。

子ども向けのお金の本

 今のキャリア教育に決定的に欠けているのは「幸せ」を考えさせる段階です。就職は幸せを実現するツールです。だから幸せのイメージを持たせないで、職業体験をするのは無意味だと思います。それを書いたのは「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」(https://amzn.to/2Gniytg )です。その本の子ども向けの本を書こうかなと思います。それもお金を軸にした本です。妄想段階ですが。