■ [う~ん]上越教育大学(その2)

一年以上前に「上越教育大学」というメモを書きました。そこで、私が上越教育大学に居続けたいと考えている理由は『第一の理由は、上司にめちゃくちゃ恵まれているためです。信じられないほど恵まれています。第二の理由は、現職院生さんと共に研究するという現在の研究スタイルを維持発展できる大学は全国的にも3大学しかありません。そして、東日本にただ一つある大学が上越教育大学だからです。』と書きました。しかし、第一の理由のタイムリミットまでの時間は、1年前よりも更に短くなりました(当たり前です)。そして、最近、第二の理由のタイムリミットも5年ぐらいではないかと考え始めました。
現在、教職大学院という新しい大学院が全国の大学で構想されています。法科大学院という専門職大学院の教員養成版です。その構想を一言で言えば、現職教員のための大学院とうことになります。最短で平成19年に開学されると思います。それから数年後には、全国各地に教職大学院が生まれることになります。結果として、全国各地に上越教育大学のような大学院が生まれることになります。その頃になれば、私が上越教育大学に拘る必然性は消滅することになります。そうなれば、東日本の太平洋岸で新幹線の駅がある県庁所在地の大学に移りたいという気持ちが起こると思います。
1年前の夏までは専門職大学院なんて知らなかったのに・・。少なくとも、先に「上越教育大学」というメモを書いている時には、今の状況は全く予想できませんでした。本当に、教員養成系大学を取り巻く環境の変化の凄さは100年に一度と言えるかも知れません。
追伸 ただし、日本でも極少ない教育で博士の学位を出せる大学であるという利点はありますが・・。おそらく厳密な意味での理科教育学で博士の学位を出せる人は、日本に十数人程度だと思います。さらに、実際の指導実績がある人となる7,8人でしょうね。しかし、今の変化のペースが続くとすれば、その条件も崩れる日は、それほど先でないのかも知れません。