■ [大事なこと]良い学校だから
毎度の事ながら、『学び合い』の話をしても、中々信じてもらえない。その理屈が分かって、それが成立したとしても、「それは良い学校だから成立する」と言われる。でも、その人はどれほどの大変な学校で成立することを求めているのだろうか?今までに、ありとあらゆる学校種、教科で成立している。つまり、大抵の学校で成立できるのです。「だったら、いいじゃん」と言いたくなる。あなたが勤めている、これから勤める学校が、それほど大変だったら、その時、考えればいいじゃん。第一、そんな大変な学校で、今まで通りの授業が出来るの?と聞きたくなる。まあ、成立させたとしても、そのひずみは、それが出来ない先生の授業にしわ寄せが来る。また、クラスの弱い子にひずみが来る。自分が見えないだけのこと。従来の授業の良いところは、たった一つ、自分のクラスの悪いところが見えにくくなり、教師の罪悪感を刺激しつつけない、ということ。
私は『学び合い』に関して夢見たいな効能書きを書き立てていると思われます。でも、百歩譲っても、現状の授業よりは良いに決まっています。だって、現状の授業は、一人の教師の力で、三十人の子どもの興味関心を引き出し、三十人の子どもの疑問に応えなければならないのです。そんな話術や教材研究が出来るならば、してみればいい。出来るわけ無いのに・・・。『学び合い』では、クラスの2割程度はいるであろう、「みんなでやってみよう」と教師が求めれば応えてくれる子ども達が出発点となり、その子たちによって三十人の子どもの興味関心を引き出し、三十人の子どもの疑問に応えようとします。どちらが有効かは、小学生の算数で証明可能です。
が、しょうがありません。我々は事実や理論ではなく、周りがやっていることを正しいことと信じるようにプログラムされている生物なのですから。でも、幸島のサルのイモ洗いのように、最後は全員に伝わります。
■ [お誘い]6月27日
6月27日に新潟市のサテライトで会と講演があります。なお、私の講演は14時20分からではなく、13時10分からになるとおもいます。