■ [親ばか]自己嫌悪
自由研究には定番があり、理科教師はそれを知っています。私も理科教師のはしくれ(だった)のでそれがあります。その私が息子の自由研究の相談を受けていると、いつのまにかガチガチの指導をし始めます。今では馬鹿馬鹿しいことと思いますが、1970年代のカリキュラム改革時代の教材を学んでいると、本当に山ほど種があります。ただ、それだとコリコリすぎるし、小学生のテーマとしては無理があります。全国の自由研究で賞をもらったテーマもありますが、それだと誰かが入れ知恵しているのが見え見えです。そんな案配で考えて適当なテーマというものがあります。例えばです。「普通のアリの好物は?」と聞かれれば砂糖や飴というものが定番ですが、実際に砂糖と生肉を置けば、アリは生肉の方に集まります。それを発展させて「アリの好物は?」とか「アリがよく食べるのは何時ごろ?」等のテーマ群ができあがります。また、春頃だったら、タンポポにまつわる面白いテーマも定番です。例えば、タンポポの花は目立ちます。また、タンポポの綿毛は目立ちます。しかし、花と綿毛の中間のタンポポを見ることは殆どありません。何故でしょう?これを発展させると身近な植物が、実は動いているということを明らかにすることが出来ます。
こんな引き出しが多いことが教師の職能であると思っている時期もありました。が、今は違います。ところが我が家で息子の相談(?)を受けていると、それがむくむくと頭を持ち上げます。でも、しょうがありません。我が家は一人息子ですので、子ども集団が無いのです。ですが、自分の枠に息子を押しつけている自分を意識し、自己嫌悪します。
■ [親ばか]自由研究
今日は夏休みの第一日です。息子は初めての自由研究をします。が、学校から来たお便りは「図工や理科、国語に関するコンクールの情報を配布しました。内容は、作文、アイディア貯金箱、発明工夫、工作、絵画などです。1点以上、取り組んで下さい。」というものです。そして、息子に聞くと、自由研究とは何かは聞いていないそうです(まあ、説明があったのかもしれませんが、息子が聞いていない可能性は高いです。あははは)
ということで息子に自由研究の説明をしなければなりません。自由というのは分かると思うのですが、問題は研究です。それが分からないと、どっかの本の丸写しをし始めます。そこで「研究というのは、誰も知らないことを明らかにすることだよ。本に書いていることは、本を書いた人が知っていることだよね。それに、その本を読んだ人が知っていることだよね。だから、本を読んで、終わり、それじゃ研究じゃないんだよ。どんなものでも良いんだ。誰も知らないこと、それを調べることだよ。」と説明しました。
■ [お誘い]これから
明日、大阪で同志と会います。楽しみです。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/kogapon7/20090718
7月31日は東京の自由学園で講演します。
その夜は、群馬の同志と飲みます。
8月1日~2日は新潟のフォーラムです。
3日は福岡市人権教育研究会で講演します。
4日は大分で九州『学び合い』フォーラム2009があります。(これは最後に案内をつけます)
中国地方の方、九州地方の方おいでをお待ちしております。
6日~7日は兵庫教育大学で集中講義です。
8日は『学び合い』を学ぶ会in高知です。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/daitouiruka/20090623
四国の方、おいでをお待ちしております。
以上が、これからお盆前の予定です。
お誘いいたします。
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九州『学び合い』フォーラム2009
日 時 平成21年8月4日(火)<別府市立南小学校>
主 催 子どもに学ぶ教師の会 大分会
共 催 子どもに学ぶ教師の会
代 表 : 西川 純 ( 上越教育大学 教 授 )
理 事 : 水落 芳明 ( 上越教育大学 准教授 )
後 援 別府市教育委員会 大分県教育委員会
日 程
12:30~13:00 受 付
13:00~13:10 開 会
13:10~13:30 『学び合い』実践報告 別府市立南小 藤内 護
13:35~13:55 『学び合い』実践報告 佐世保市立清水小 深山智美
14:00~14:20 『学び合い』実践報告 福岡市立東花畑小 伊東宗宏
14:20~14:35 休 憩
14:35~15:45 報告者と参加者による『学び合い』に関する
フリートーク(各グループに自由に参加してくだ
さい。)
15:55~16:45 西川 純先生(上越教育大学教授)講演
16:45~17:00 質疑応答
17:00~17:10 閉 会
(18:00~20:30 懇親会<西川先生も参加されます。>)