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2014-02-15

[]折り合い 21:23 折り合い - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 折り合い - 西川純のメモ 折り合い - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は無理なことは言いません。実現可能なことを出発点として、徐々に高まる自然な道筋を考えます。

 『学び合い』では「多様な人と折り合いをつけて自らの課題を解決すること」を大事にします。そこでの「折り合い」ですが、出来る範囲で良いのです。それを徐々に広げれば良い。

 例えば、『学び合い』ではペア学習や班学習はしません。だって、合わない人と組み合わせても上手くいくわけ無いですから。『学び合い』ではだれと一緒にやるかは子どもが決めます。そうすれば、当然、気の合う人といっしょにやります。でも、それでは全員達成は出来ません。そこで、教師は全員達成を求めます。そうすると「気の合う人と一緒にやる」ということは保証しつつ、少し、その範囲を広げる行動をする子が生まれます。その子を見取り褒めるのです。そこから始めます。それでいいのです。無理は禁物。

[]ただ一つの方法 10:35 ただ一つの方法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ただ一つの方法 - 西川純のメモ ただ一つの方法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 よく『学び合い』を実践している方に、「オールマイティの方法は無いよ。『学び合い』だけでは駄目だよ」と言われる方があります。これまた典型的な誤解です。

 オールマイティの方法が無い、まさに、『学び合い』はそれを前提にしている「考え方」なのです。

 そのようなことを言われる人が誤解されているのは、教えている教師の立場、都合、を視点とされています。でも、『学び合い』は子どもの視点に立っています。

 考えて下さい。どんな方法、ツールであってもいいです。クラスの子ども一人一人を思い浮かべてフィットしていると思いますか?あり得ません。冷静に考えれば、最大で3割程度の子どもにフィットしている程度であって、3割程度には全くフィットしておらず、残りは「どうでもいい」レベルです。

 『学び合い』では全員にフィットする方法やツールを与えたいと思います。一人一人は多様です。自分自身にとってフィットしているか否かを判断できるのは誰でしょうか?自分です。だから『学び合い』では出来るだけ縛りを少なくして、自分にフィットする方法を選択できるようにしています。

 この世の中で最も強力なツールは何でしょうか?コンピュータでしょうか?ネットでしょうか?違います。人です。だから『学び合い』では「人」と繋がれるようにしています。ただし、ペア学習や班学習のように相手を指定しません。なぜなら自分に合う人を選べるのは本人だからです。

 この視点が「オールマイティの方法は無いよ。『学び合い』だけでは駄目だよ」と言われる方に欠けているのです。子どもの視点では無く、自分の都合に立脚しています。これは「考え方」のレベルに立てないと無理ですね。

[]段階 10:35 段階 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 段階 - 西川純のメモ 段階 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』は3つの考え方があります。多くの方はテクニックから入り、授業観にいたります。でも、授業観の段階に留まると、テクニックに先祖戻りを直ぐしてしまいます。いわゆる足して二で割る『学び合い』です。

 教育では実に様々な問題に直面します。それを一人で解決しようとしても無理です。無理だと、前使っていた、周りが使っているテクニックに戻ってしまいます。これを乗り越えるためには、子どもの有能性を極限まで信じる子ども観が必要です。これがあれば、非常に難しい問題に良く面したとき、自分だけが解決策を考え、自分がそれを子どもに強いるという先祖戻りになること無く、子どもたちに率直に現状を語り、解決することを求められるようになれます。

 でも、子どもたちの中には、もの凄い子はおり、もの凄い家庭環境の子がいます。その子を目の前にしたとき、自分の無力さを感じます。これを乗り越えるためには、学校観が必要です。この日、この1年ではなく、その子の一生涯の人生を考え、地域レベルのネットワークで解決しようとするのです。

 『学び合い』の理論を打ち立てるときから、3つの観によって構築しました。今から考えれば天啓に近いものがあったと思います。だって二十年以上やってもそれは不動であり、かつ、より強化されました。しかし、私自身が重きを置く観が、授業観から子ども観へ、子ども観から学校観へシフトしました。おそらく、多くの方も同じ過程を踏むのだと思います。

[]宝 10:35 宝 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 宝 - 西川純のメモ 宝 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私にとっての宝は家族です。

 物だったら、それは家族の過去を写した写真や映像です。これは絶対に守りたい。だから、ハードディスクに保存し、別なハードディスクにミラーリングしています。同時に壊れることはまず無いですから。

 と思いました。が、東日本大震災で意識が変わりました。どうしたか、私はドロップボックス上でそれを保存するようにしました。こうすれば東日本大震災並みの災害に見舞われても大丈夫です。でも、写真はまだしもヴィデオ画像は容量が膨大です。それを全部ため込もうとしたら莫大なお金が必要です。

 そこで、ハンドブレイクというソフトでmpegファイルに落とします。そうすれば容量は5分の1、10分の1になります。画質は落ちるかもしれませんが、その差を感じるほどの視力は老後には無いでしょう。そうしても膨大です。

 ドロップボックスにはPackratというサービスがあります。これを利用すれば、ほぼ無限に貯めることが出来ます。具体的には、一度、ドロップボックスで保存し、そして消せば良いのです。画面では消えていますが、クラウド上では保存されています。必要になったら操作すれば復活させることが出来ます(https://www.dropbox.com/help/113/ja)。

 これによって全面核戦争が起こらない限り、私の宝は守られています。

 できれば、こちらからぞうど(http://db.tt/bMZAZwx