■ [大事なこと]日本を変える
ゼミ生には「一人も見捨てない教育・社会を実現する」と言います。短く言えば「日本を変える」です。
ゼミに入りたてのゼミ生は、みんなレトリックだと思います。ま、普通そうでしょうね。が、1年もたてば私が本気で言っていることが分かります。
『学び合い』を実践している教室を見れば、それまでの教室だったら救われなかった子どもが救われる過程を見ます。劇的なものは何もありません。ただ、なんとなく普通のこのように見えるようになるのです。その過程に自分も関われば、あ~、ごく普通のことをちゃんとすれば救われる子どもはいるのだと分かります。
そして、年中、色々な人が研究室に学びに来ます。自分たちの活動を全国レベルで注目されていることが分かります。普通だったら話せない、偉い人と馬鹿話をします。そして、自分の関わっている実践を見せて、その方々が納得し、自分が一度も見たことのない子どもの人生を変えることを実感します。
だから、1年もたてば私が日本を変えるをリアルに信じ切っていることを感じ、自分たちがそのメンバーの一人であることを実感します。そして、新しいゼミ生からは「西川先生と同じような変な人」と思われます。一方、上級生は「そうだよな~、今はそう思うだろうな~」とほほえましく見ています。
ここまでは集団の力で伝えることを出来る可能性が高いです。
が、難しいのはここからです。
自分が出来るごく普通のことがどれほどの影響力があるかを実感するのは現場に行ってからです。私のやれることはきっかけです。しかし、それを形にするのは現場にいる人なのです。真摯に、誠意ある一言一言、行動がどれだけの人を動かすかはゼミ生は分かっているはずです。ただ、かれらは今、チームではなく一人です。でも、人を動かすのは人なのです。これが実感できるのは成功体験しかありません。
だから、おじさんは何をすべきかを考えています。