■ [大事なこと]ポリシー
『アクティブ・ラーニング入門』(明治図書)は大学関係者が見るべきものですね。アクティブ・ラーニングが学術・教育村発ではなく、経済・産業村発であることを理解しないと。つまり、うちうちの「なあ、なあ」では許されないことを知らねば。あと、「2020年 激変する大学受験!」(学陽書房)を読んで、今回の高大接続とは日本の大学のアイビーリーグ化であることを理解しないと、今後の入試改革の方向性を見誤る。
今、大学はアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーの3ポリシーを求められています。そして、その意味を取り違えている大学もあります。つまり、小中学校のグランドデザインのように総花的です。総花的だと、やっていないことはないので突っ込まれません。でも、次に文科省がやるのは、ポリシーに書いてあることをちゃんとやっているかを評価します。
考えてみて下さい。グランドデザインで書いてあることを、一つ一つ、具体的に何をやっているかを問われ、エビデンスを求められたら困りますよね。本当はポリシーに書くべきは、本当にやれることのみを書くべきなのです。
3ポリシーはその大学の経営方針であり、経営モデルです。他社と差別化しないといけません。このあたりの感覚を理解するには、今、自分たちがどのような状況にあるかを理解せねば。