■ [お誘い]福島の会
6月25日に福島県郡山市で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/399213/
■ [大事なこと]学力向上テクニック入門
『学び合い』に取り組む人の中には、成績はそれほど気にせず、人間関係の向上があれば十分という人がいます。小学校の先生は顕著ですが、それ以外の先生にもおられます。しかし、それは違います。成績にこだわらなければなりません。
第一に、成績の向上がなければ、保護者が満足しません。管理職が満足しません。それでは『学び合い』を実践し続けられません。抜群の結果を出し続ければ、『学び合い』を実践し続けられます。
第二に、成績と人間関係はコインの裏表で両者を分けること自体がおかしいのです。本当の人間関係を構築するには、一緒に課題を解決することしか無いと思います。その課題とは成績です。人間関係が向上すれば、成績に反映されます。
『学び合い』で成績を上げるのは容易いことです。ただし、「学力向上テクニック入門」(明治図書)に書いてあることをちゃんと守った場合です。お読みになれば、拍子抜けするほど簡単であることが分かると思います。そうです、拍子抜けするほと簡単です。しかし、その簡単なことをやり続けることにはセオリーと意思の力が必要です。
■ [大事なこと]今から出来ること
私のゼミ生の中には教員採用試験に落ちる子もいます。過去の自分を思い出せば、いかばかりかと思います。その際に以下のようなことを語ります。
大学院の2年に東京都の教員採用試験を受けようといました。6月頃、大学院の同級生に「いつ頃、募集があるんだ?」と聞いて呆れられました。募集は終了しています。何でこんなことが起こったかには理由があります。大学には掲示板があります。しかし、その99%以上は私に無関係です。そして、私に関係ある情報は友人から「おい、西川、掲示板を見たか?」と言われます。そう言われたときだけ掲示板を見ます。その習慣が学部時代に形成されました。教員採用試験は学卒院生にとっては一大事です。中には同じ都道府県を受ける同級生もいます。とういことで、その話題を避けるようになっていたのです。その結果、私は1年間棒に振ることが決まりました。慌てて指導教官の小林先生に相談し研究生として残ることになりました。
さて、大学院2年生の過ごし方です。暗記中心の教員採用試験の勉強を早めにやっても意味がありません。そして、修士論文に関して計画的に進めたので夏休み中にほぼ終わってしまいました。その結果、もの凄く暇になってしまったのです。その暇な時間を無駄にしたくありませんでした。そこで学術論文を書きました。結果として日本理科教育学会紀要、科学教育研究、大学の紀要、そしてScience Educationに投稿しました。結果として受理されました。この業績は平均的な理科教育の助教授レベルを上回る業績です。
翌年になり、教員採用試験の勉強を始めました。そして、ギリギリで合格し、高校教員になりました。そして、どん底の環境の中にいる子どもに直面し、毎日、酒を一升以上飲まないと寝られない状態になりました。そして、大学への異動の話しが起こり、異動しました。私が異動できたのは、「暇」だったときに書いた論文がポイントです。
つまり、私が大学教員として生きているのは、大学院2年の大ポカの結果です。
以上の話しをした後に、学生に語ります。
「起こってしまった事は変えられない。しかし、その事の意味を変えることは今から出来る。教員採用試験に落ちたことは残念だった。しかし、あの時、落ちてしまったことは今から考えると良かったと思えるようなこれからの時間の過ごし方がある。無駄にするな」と。
私の研究室には紆余曲折の結果として大学院に入学する人がいます。そのような人にとっても、過去の時間をどのように意味づけるかは今から出来ることです。
■ [お誘い]千葉の会
6月4日に千葉で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/399025/