私は中学生頃から、ずっとクズでした。クラシック音楽を聴き、各種の本を読みあさっていましたが、本体はクズでした。高校2年で自分の実力を知り、必死になって学び筑波大学に拾ってもらいました。自分の進路が分からないので、とりあえず大学院に進学しました。でも、行動の本体は、基本クズでした。中学1年の冬からから学部時代の9年間、追われるようにクズでした。
それから脱せたのは、大学学部・大学院の指導教官、賢いいい後輩・先輩に恵まれたからです。
今は、どれほどのクズであることを知っています。考えることをすると思考停止しないと耐えられないほど。それを語ると、あるゼミ生が「サイコパスですか?」と聴きました。サイコパスではありません。相手の感情が分かります。しかし、それを消す方法を知っていたのです。
教師になってからもクズです。悪気はないし、多くの人が賞賛される教師でした。でも、それが子どもを奈落に突き落とした。
その私が40歳になり、子どもを授かりました。息子を見ると、こうしたい、こうすべきだという気持ちが起こります。でも、私に比べて、遙かにましです。彼が先達に会うことを願います。